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魂が鈍ったら 2001年11月20日(火) | きのう会った友達が「今年は気がついたら紅葉がいきなり赤くなっていてショックだったよー!」と言っていた。いつもの秋なら紅葉の葉が緑から黄色、黄色から赤へ、という色のグラデーションを愉しめるのに、そんな余裕もないなんて何て事!と言ってる彼女が、あまりにも彼女らしくて笑ってしまったのだが。 私も仕事が一番忙しい頃は、桜の花を見ずに初夏が来た事もあった。 働き、忙しくしている者にとっては、季節を忘れるほど一生懸命だったとも言えるが、やはり自分の感性が乾いたスポンジのようにパサパサになっている事への危機感も強くなる。 件の友達は、自分のその危機感が強くなればなるほど、忙しくなればなるほど、本を読んだり、友達と会ってインスピレーションを得る事を求めてしまうそうだ。まるで自家発電。そして自転車操業。 私の場合はどうだろう?自分の感性や魂がパサパサになってしまったら、何を欲するだろう? きっと一人で、あるいは家族を巻き込んで、掃除をはじめるような気がする。 これは、きっと寺の小僧の床拭き修行の効用と同じだ。窓ガラスを一枚一枚ぴかぴかに磨き、家中の埃を拭き取り、大洗濯&漂白大会を催す。そうやって無心に家をきれいにする事で自分の肉体を酷使し、精神が研ぎ澄まされる。魂が鈍ると、どうも私は部屋を散らかし、家の掃除をおろそかにする傾向がある。私の感性・魂のバロメーターは家の状態にアリ、と見た。 |