ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




子煩悩クロ
2002年05月18日(土)
こねこえsが、ねこえに連れられてやって来た。総勢、4匹!まだちょっと段差になっている所では、ねこえが銜えてあげないと立ち往生しちゃう様がかわいらしい。
クロも何度もやって来ては、こねこえs達をペロペロ舐めていた。変わった雄猫だ。猫には父性はない、というのがよく猫の本に書いてある。雄猫は、交尾に参加する以外は、一切子育てや家庭というものには感知しない・・・らしい。ものすごく真剣な顔で、うちの庭のちくちくするのがついたフェンスの上に不安定に座っているクロがいて、危ないから降りるように注意したのだけど、びくとも動かない。よく見ると、こねこえsがクロが見張ってる真下、物置の陰でスヤスヤと眠っている。「クロ、見張ってくれてるんだね・・・」ねこえも授乳で疲れたのか、こねこsとは少し離れたところで休んでいる。今まで、ねこえがウチに来てる間は、こうやってクロが怖い顔をして、こねこえsを守っていたのだろう。何で、クロは1匹狼であるハズの普通の雄猫と違って、ねこえとずっと夫婦みたいに一緒にいたり、子猫を守ったりするのだろう・・・。
去年の夏、こんな事があった。
猛暑が続いている頃、ある日突然、見た事のない1匹の猫がウチの玄関先で倒れていた。 病院に連れて行こう・・・と思って抱き上げると、もう固くなっていて、既に息が絶えている。ふと見ると、黒い子猫が遠巻きにこっちを見ているので、この亡くなった猫のコドモらしかった。のらだからか、私を警戒していて近寄って来ない。
いったん家に入って、そっと2階から見ると、黒い子猫は何度も何度も、亡くなったお母さん猫の周りをまわっていて、泣けて来た。隊長が帰って来てから、隊長に家の前の花壇(元)を掘ってもらって、埋めてあげた。悲しかった。
最近、あの子猫はクロだったのかもしれない・・・と思うようになった。全然違うかもしれないけど、あれから1年以上経っているし、もうクロくらいの大人になっていてもおかしくない。
もしかすると、小さい頃に母猫を亡くしたクロが、子猫たちをそんな目に合わせないように・・・ってがんばっているのかもしれないなあ。。
猫にも父性がありますよ!って猫研究家の人に教えてあげたいもんだ。










設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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