雪の降る夜、暗い地下に降り、重いドアを開けた時、タバコの煙の中でキミをみつけた。
ライトに照らされたキラキラ輝く証を見つけた時、愛し合う二人を知った。
この瞬間、私とキミたちの物語は始まった。
多くの言葉は交わさないけど、二人の姿が私の心をひきつけた。
なんて悲しい笑顔なんだろう。
楽しい場面のハズなのに寂しげな表情のあなたは、きっと私と同じ想いなのかもしれない。
一緒にいるけど不安。 本当の気持ちは言えない。
でも、それはキミも同じなんだよね。
寒い季節も終わり、みんなが自分の進む道をみつけ、一人、また一人と旅立ってゆく。
その後、何度か二人の姿を見に行った。
凛々しくなっていくキミ、はかなげに美しさを増すあなた、私はますます二人から目をそらせないでいた。
そうしてキミたちは大人になってゆくんだね。
どうしても、自分の過去の出来事とシンクロしてしまう。
あなたに話した私の物語は、せつない想いとともに、今も私の心にある。
その想いは、体験したものでなければわからない。
不幸な事に、私は同じ境遇の、どちらの立場も経験している。
どうか、もう少しだけわがままになれるよう、甘えさせて。
見つめあうことが苦しいなんて、ほんとうは知らなくていい。
果てしなく続くその道は、きっと、キミとあなたを強くする。
あなた達を心の底から愛しく想い、その笑顔を守りたいと願う私を信じてほしい。
不安なその瞳に勇気をあげよう。
フェイクな世界で心が悲鳴をあげるときは、いつでも思い出して。
物語の主人公を助ける脇役ヒーローも必要なのよ。
登場人物も増え、予想のつかない物語が、まだまだ続く・・・・・・
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