あんまだコメント
アマチュアバンドライブイベント〔あんたもまだまだ子供だよ〕の企画や、
プロのコンサート制作ディレクター・舞台監督を経て、
現在マネジメントオフィス【unique style agent-G】代表じゅんこさんが語る気まぐれなコメント

2007年03月10日(土) 赤裸々なストーリー

「虫」の心の声を聴いた。

それはとてもか細く弱々しくて、私の胸に突き刺さった。

あの日、翼をなくした私に

「僕が代わりにあなたの翼になりましょう」

と、「虫」は空へと飛び出した。

だけど「虫」の翼は小さくて、草原を飛ぶのがやっとだった。

空高く飛べない「虫」は自分の体を呪い悔しがり、私は何もできずただ、「虫」の行方を見守っていた。

いつしか「虫」は心を閉ざし、誰も彼の苦悩を知ろうともしなかった。

強がりが誤解を生み「虫」は孤立した。

私はすべてを知っていたけど、知らないフリをした。

なぜならば、「虫」が強くなるために。
彼が自力で歩けるように。

その結果、待たせるばかりになり、待ちきれない「虫」は自由を求め、でも、時間の経過とすれ違いに「虫」は悲鳴をあげ、高い空を諦めた。

誰も「虫」を責められない。

だって、「虫」は寂しかったのだ。

私を喜ばせる為に「虫」は時間と人生を費やした。

私と同じ翼じゃなきゃ、あの空へはいけない。

私と同じ翼を持つ者だけがあの空へ行けるのだ。

すべてを悟った「虫」は決意した。

 「僕はあなたの翼にはなれなかった。 だけど、いつか僕もあの空へ行くから」

そうね、待ってるわ、あなたも此処にくるのを。

私は「虫」より長く生きられない。

共に命を燃やすのは「虫」じゃなかっただけ。

私の命は「私の細胞たち」と共にある。

新しい翼を見つけた「虫」が、どうか高く飛べますように。

「私の細胞たち」がどうか長く燃え続けますように。


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