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2004年10月21日(木) 次郎吉

今日は映像の授業でフィルムセンター分館の見学へ行きました。

淵野辺なんて初めて行ったよ!
でも学校よりは近かったかな…?

駅からセンターまでは結構時間かかりましたね。
センターの目の前が宇宙科学研究所ってのも「いかにも」な感じが(何が)。
大学生が30人ほど先生の後についてゾロゾロ歩いてるのは異様な光景に見えたのではなかろーか?と思います。

フィルムセンターの分館は東京にある本館とは全然違う感じでちょっと近寄りがたさも感じました。

最初はフィルム倉庫を見学しました。
倉庫の中は5度になっていて冬の寒さです。
こんな寒い所に置いてあるので、外に出す時はまず15度の部屋に移動させて
そこで1日+α(夏は2日か3日)ぐらい置いて慣らせた上で外に持ち出すそうです。
そうしないと結露が出来てフィルムが痛んじゃうらしい。
フィルム出すだけでも手間かかるんで驚きました。

フィルムの保管されている部屋もジャンルごとに色んな部屋があります。
私達は日本映画の部屋(たぶん)に入れてもらいました。
ずらーっとフィルムの缶が保管されていて
『男はつらいよ』のフィルムとかを発見した時には少し心にトキメキを感じました。

フィルムの入っている缶の蓋はわざとブカブカにしてあります。
きつく閉めてしまうと中に空気が溜まって、その空気が汚くなってくるとフィルムが痛んでしまうからです。
ブカブカにしておけば常に新しい空気が入ってくるんですな。

フィルムの親にあたるネガの部屋はもっと寒い!
確か2度です。
フィルムも痛んじゃ困るけどネガが痛むともっと困る。
ネガが痛んでしまうとフィルムも良いものが出来ないからです。
あと写真とかを現像する時に酸みたいなの(?)を使うとかでネガもそういうようなのを使っているらしいんですが
それが古くなってくると酸の匂い(スッパイような)が出てきて
それが他のフィルムにも移ってしまうので隔離しなくちゃいけないとかで
そういう隔離部屋もありました。
その部屋は他の部屋とは空調も別にしてあるとか。


この後ジャン・ルノワールの『ゲームの規則』と無声映画で伊藤大輔の『御挑治郎吉格子』ってのを観ました。
ちょっと途中で寝てしまって記憶が曖昧なところとかありますが…;
面白かったですね。

今日は授業とはいえ、なかなか貴重な体験が出来て良かったです。


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