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2004年11月26日(金) さすがムーミン!

今日は授業の一環で能観て来ました。
国立能楽堂で。
演目は『通小町』と三島由紀夫作「近代能楽集」の『卒塔婆小町』です。

『通小町』では、途中眠気に襲われ
真田さんの救いの手により現実世界へ引き戻されました。
ああ、助かった…!
どうもありがとう。

『卒塔婆小町』は朗読なのですが
その小町役が岸田今日子さん!
小町が老婆というところから話が始まるので
最初の方では嗄れ声でいかにも「老婆」って感じなのですよ。
なのにしっかりと何を言っているのか観客には聞き取れる。
若返るところでは本当に若々しい声で、その声の違いに背筋がゾワワァ!と。
もう何でこんなに違うのだろう。
その部分聞いただけでも、もう来たかいがあったなぁ…と。

他の役者達は若い方ばかりでした。
みんなシンプルな着物に身を包んで。
小町と詩人の会話のバックに恋人達がいるのですけど
その間、恋人達は見詰め合ったり手を握り合ったりしたまま
じっと身動きひとつしないんですよ。
何かのタイミングでまた少し動いて、でもじっとしたまま…。
私だったらあんなにじっと動かずにしてられないなぁとか思って観てました。

他の演出もなかなか良かったです。
暗い公園から華やかな雰囲気のその変り方とか
当たり前のようで何だか一気に夢の世界へ連れてかれる感じとか。
他にも色々。

授業とはいえ、良いもん見せてもらいました。

ノンノ〜ン!


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