f_の日記
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傷
どうして人は
傷つけあうのだろう
笑いあいながら
目に見えないナイフで
時には反駁のまま
こぶしを振り上げて
銀色の懐中時計に
月が落ちて
喪ったような夜
僕らの
少しずつむしられた
白い羽根が散る
ただその悲しみは
未来のためだけに赦されていて
たぶんただ
未来のためだけに
そう思うことで
眠れない夜を
そう思うことで
せめてもの贖罪を
時のかんぬきの箱
ほんの慰めのためだけに
2004年06月16日(水)
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