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2002年07月07日(日) ■時候記:人間の駱駝■ |
尊敬する作家の一人に宮本輝さんがいる。 有名な作品はほとんど映像化されていて、テレビから先に知った作品も多い。
「青が散る」もそのひとつ。当時、色恋も夢物語に子供だった、私の記憶はおぼろげ。聖子ちゃんの主題歌に惹かれて、意味も分らず見入っていた気がする。
時が過ぎて、主人公たちと同じくらいの歳になって、原作の「青が散る」を読んだ日、鮮明にドラマのシーンが蘇って、いたく心を動かされた衝撃が思い出されて。
何故、そんな20年も10年もの昔の記憶を紐ときたくなったのか。 今でも、ふと、口ずさんでしまう、その時のドラマの挿入歌。こんな暑い悩める日は特に。
偉大な作家は偉大な唄まで人の記憶に刷り込んでいく。 あの頃から、私は成長していないのかな。もう青さは似合わないけれども。
♪人間の駱駝(ひとのらくだ)♪(一部引用・中略)
---大都会という名の砂漠に 人のらくだが残されて
---親や友や兄弟たちが 振り向きながら遠ざかる
---みんな きっと孤独なくせに 何故にいつでも群れをなす?
---あてなどないよな旅だけど 明日の自分がなぜか恐くて
---生きていたい 生きていたいだけの 人のらくだ
ハスキーボイスで歌う歌手の名は大塚ガリバー。売れないミュージシャン役だった。今頃どうしているのだろう。40代も半ばを過ぎて、いい親父になっているのだろうか。哀愁がなつかしい。
本人も知らない遠いどこかで、繋がっていく感動の連鎖。そんな創作、そんな趣きに憧れる。
欲にまみれずに、貪欲であり続けたい。思うところ。
青いよ。ホントまったく。
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