|
|
|
|
FILL since 2002.4.26 ME All
rights reserved. This site is link free.
|
|
|
|
|
MIND過去ログへ
|MINDの前のページへ |MINDの次ページへ
|
|
|
|
$loop
どうしてこんなに貪欲なのだろうと、時々自分を思う。
皆大切で、皆失えない。今、手の内にあるものだけさえ途方に暮れて嘆いているのに、新たな出会いは絶えず私に可能性を挑む。 その都度、与えてくれる何かを得ようと止まない。傷つくことも悲しむことも知っているのに、何故いつも愚かさを繰り返すのだろう。
訪れるものすべてが欲しくて。 縁あって出会えたわずかな理解者を、本心から誰も失いたくないと願ってきた。失わずに吸収し続けられる方法を模索するのに、感情はいつも邪魔をする。失うように仕向けていく。悲しみは責める。
何かを代償に何かを失うという考え方は私は本質的には嫌いだ。 何かにとって変われるものなど、始めから継続に値するものではなかったと考える。何者にも変えられない価値というものを尊ぶ。あるいは、その時の役割を終えたから、自然の摂理のように、失われていくのだと思う。
逆の立場なら、私ではなくても良かったから、始めから私がそこにいる必要はなかったのだろう。あるいは、私の役割はまっとうされたから、離れていくべきして離れていったのだ。
失えないと足掻く時、それを醜態だと私は思う。思うのに足掻く。人は不出来な生き物だから。よけいに悲しさが増していく。
人の出会いにある不条理。失わせる仕組み。迷い。悩み。 私は貪欲な自分を、考えざるを得ない。
|
|
|
|
|
MIND過去ログへ
|MINDの前のページへ |MINDの次ページへ
|
フィル/ フロム・ジ・イノセント・ラブレター
|
|
since 2002.4.26 ME All
rights reserved. This site is link free.
|
|
|