度々旅
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母と台湾へ。母方の祖父母は、台湾で知り合い、そして結婚して、戦後引き上げてきました。数年前から、母は自分の両親が出会った場所に行きたいと言っており、今回それが実現。そして、母が持っている写真と、祖父母がかつて住んでいた地名だけを頼りに、できれば写真の場所などを訪れたいというのが母の願い。 というわけで、この数ヶ月いろいろ調べました。が、結局のところ、母の現地調査能力の方が数段上でありました。 午前発、昼ごろ台北に到着。その後、空路で高雄へ。いやぁ、揺れた揺れた。確か向田邦子さんは、この空路で亡くなったような・・・と思い出し、すごい恐くなった。高雄は、ムワァーっと暑く、すぐに空港で着替え、路線バスで市内へ。途中、この辺で降りた方がホテルが近いのではと思われる場所で、適当に降りた。 そうなのです。母がいるので、今回はホテルを予約してあったのだ。バス停から、地図を頼りにタラタラ20分程歩いて3時半頃ホテルに到着。ホテルのプールを見て、プールがあるなら水着持ってくれば良かった!と悔しがる母。いや、出発前からプールがあるってあたしは教えていたよ・・・。
その後、近くの愛河へ。祖父は、高雄港で潜水夫をしていたらしいということで、港が見える場所などへ行こうとするも、今とかつてはきっと違うだろうということと、歩いては遠いということで断念。川沿いの公園で、ケーキを買いむさぼり食う二人。そのケーキ。よく見たら、日本語のラベルが貼ってあった・・・。 そんな私達のベンチの脇に、70歳を越えたと思われるおじいちゃんが二人、話しながら夕刻を楽しんでいた。母、いきなり彼らに近づいて、「日本語話せますか??」と尋ね、自分が持ってきた、祖父母の結婚式のときの白黒写真を見せる。「この場所わかりますか??」 す、すごいよ。母。その行動力!と思っていたら、おじいちゃん達は、「これ、靖国神社だ」と言い出す。どうやら高雄神社のことらしい。そうか、戦争で亡くなった死者を祀る神社は、すべて靖国神社なのかもしれない。ちょっとジンときた。 というわけで、あっさりと、写真の場所が判明してしまった。喜ぶ母。じいちゃん達と握手し、「ありがとう。ありがとう。」と涙ぐむ。私もホロっときてしまった。じいちゃん達は、高雄神社までのタクシー料金だとか、昔とは何が違ってしまったかとかいろいろ教えてくれた。わからなければ、その辺にいる70歳以上の人に聞きなさい。日本語もわかるからと。かつての国民学校は厳しかった等々話してくれた。日本にいる、その辺のじいさんと一緒だった。なんか、すごく懐かしい感じ。というわけで、明日は、早起きして高雄神社だ!そして、その後今回の第二目的地、祖母が育った場所である、虎尾(フーウェイ)へ行く予定であります。
夜は、六合夜市へ。7時頃オナカいっぱいにして帰ってきて、その後果物を食べなかった母の後悔と、臭豆腐を食べなかった私の後悔を消すために、10時頃また行ってしまった。ああ、台湾。美味しいし、親切だ。
そういや、コンビニや薬局などのお店では、ビニール袋をくれなくなってた。くれと言ったら、1元と言われた。
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