徒然日記
Toy



 「生きてる」ことの意味。

「生きてる」って、どういうことだろう。

この世は幻想と空想の狭間。
現実と夢との境もハッキリしてなくて
何が実在していて
何が虚無なのか
何もかもが不確かで。

実際、ここにいる私は
私自身が見ている「夢の中の分身」じゃないだろうか
と、錯覚してしまうこともある。

頭痛がすればするほど
現実は現実味を失っていくし、
コンタクトレンズを取れば
ほとんど何も見えない世界。
(半径0.5mの世界だもん)

きっと、
恋人が出来て
結婚して
子供を産んでも

私は同じようなことを思っているんじゃ
ないだろうか。

自分の存在や
人類の存在を
疑わず生きている人は
羨ましい。

何が寂しくて
何が悲しくて
何が楽しくて
何が愛しいかは
その人個人の価値観。

その個人の価値観を全否定してしまうと
その人は「そこ」に存在しなくなってしまう。

インターネットという架空の世界で
誰が見ているのか分からないこのスペースでしか
自分の心の内を表現できなくなってる私は
果たしてココに存在する価値があるのだろうか・・


ぐるぐるぐる と
昼間にそんなことを考えながら歩いていると、
前方から左目だけが異様にデカイ
50歳前後と思われる女性が
歩いてきた。
「義眼かな?」と思って
ジロジロ見てはいけん・・と
目を反らしたが、
その瞬間気が付いた。

「あれは、まぶたに目を書いてるんじゃ・・!?」

実際、左目のまぶたに
「目」を書いていたようだ。
しかも、白目はご丁寧に白く塗って・・・。

彼女は一体何者なのか!?

「生きている」事を考えてた脳みそは
そのことに一気に思考を奪われてしまった。

(実話)



2002年10月01日(火)
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