抜け出せるものなら抜け出している。私がこの世界を一欠片も愛していないのならいくらでも走っていけるのに。あんな黄色い蛍光灯の下で腕を押さえて蹲って無数の瞳から何を削られて何処を見てくれる?早退もできなかった。しんどい。 しんどい。学校しんどい。向かう脚を止めて。もし私が美しい言葉の羅列を並べられるのならありったけの苦しみ憎しみ愛おしさ。全てを込めて世界に叫ぶのに。