足元、あるいはもっと下を見下ろす そこには様々なものが 落ちて いる 誰かの思いや軌跡、姿、形、 哀しみも歓びも 憂いも自惚れも苛立ちも 何があっても何もなくても 気配が潜み 落ちている 私はそれを 一人で見ている 言葉少なに 会話をしながら・・・ いつも人を見上げながら過ごす小さな私にとって、 下を見ることはすなわち一人きりになれる時間なのである。