日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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久しぶりに恩田陸作品を読んだ。「きのうの世界」。 この人の作品は読んでる間が一番面白いと思うのはいつものことで、やっぱり起承転結の結の部分にかなりのクセを感じる。 これをミステリじゃないといって怒るのは見当違いだと思うんですよ。ミステリとかSFとかのジャンルに縛られずに、ただひたすら読者をわくわくさせるような物語を書く作家なんだと思う。なんだかいつも先達の作品への愛が感じられて、やっぱり読むことが本当に好きなんだろうなあと思ったりする。 ちょうど記憶関係の本を読もうとしていた矢先だったので、町ネタよりも男の特殊能力の話に関心が向いた。ので、オチも個人的には気に入った。
細かい章で構成されているのと、挟まる「あなた」という二人称がちょっと読み辛かった。というか、勢いよく読めてしまうだけに作者がやりたかったこと(タイトルのことも含めて)を読み落としている気がする。 「あなた」の語り手についてはあの町で神になった人たちの視点なのかなあということをうっすらと感じたんですが、一体どこから見ているのかがよくわからなかった。
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