愛玩人形の抱き方+
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明け方悪夢を見た日のこと。
あなたが私の知らない女と歩いてたところへ遭遇した。あなたはその人に私以上に優しく、礼を尽くし、丁寧に接していた。私は泣きながらあなたにどう言うことかって訊いた。あなたは苦笑しながらはぐらかす。私がどんなに泣き喚いても、これは自分の時間だから邪魔をするなと私に言う。
絶望して目が覚めた。最悪の寝覚めだった。 そう言えば今日は、あなたと会えない休日だったことを思い出す。あなたは予定が入ったから今日は会えないと言っていた。予定に付いて少し訊いた時、あなたは曖昧に笑って答えなかった…だからこんな夢を見たのか。 胸の中に冷たいしこりのような物を感じて、それに寒気を覚えて反射的に携帯電話を手に取った。
…けど。
一体何をどう話せばいい?今どこで誰と何をしてるのって訊くつもりだったのか?そしてまた、あなたを苛立たせて、また邪魔だと言われるの?――
「耐え切れなくなるまで頑張る」 私はそう決めたはず。 12月25日、クリスマスの決意。
まだ大丈夫。大丈夫よね。そう言い聞かせる。 泣きながら過ごした一日のこと。
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