愛玩人形の抱き方+
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その男の子(もっとも、「子」と言うのは不適切かもしれないけど。何しろ私より7つ年上)は私が生まれる前から私を見ていて、私があの人と過すようになってからも私を見ていてくれた。その人が言った。
「綺麗になったよ」
私が悩んで苦しんで泣いて泣いて、それで綺麗になったのなら。 綺麗になんてなりたくない。大人になんてなりたくなかった。
今、自分が大人だなんて、そんな勘違いした台詞は言えないけれど、けど、少なくとも子供ではないので。子供ではいられないので。でも。
大人になんてなりたくなかったよ。
甘えきった言葉だと、分かってはいるけれど。
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