きれいな人になりたい、指さす仕草の爪の先まで美しさをたたえたような、それでいてどこかふんわり透ける春の陽のような、透きとおってきらきらと輝くクリアな水のような、うつくしい心を自然に持ったきれいな女の人に、私はなりたかったまだ手遅れなんかじゃないきっと、と指先を眺めて呟く。