英語の辞書をめくりながら DAHLIAが悩んでいる。
「スペル分かんない〜」
「ロビちゃん、さり○○ーって、sari…? sali…?」
天才の俺様だが、そんなもの初耳だにゃ。 いくら訊かれても知らんものは知らん。
しかし困ったものだ。 悩み癖のあるDAHLIAのことだから、このままだと また夜も眠れずに【さり○○ー】のスペルを考えるに違いにゃい。 考えたところで、どうにもなるものではないのに。
夕方遅くなって、Tが帰宅してきた。
DAHLIAは、何気ない風を装って(実は緊張しながら) コタツからパソコンの前に座っているTに声をかけた。
「Tちゃん、さり○○ーってさぁ、sari…かなぁ・・・?」
『いや、違うと思うよ』
「えっ?じゃあ、何?」
『俺が思うには、th……』
「えっ?th……??」
DAHLIAが、必死にまた英語の辞書を調べ始めた。
「あったぁ〜!thだった!」
DAHLIAはすごくうれしそうに、しかしそれをTには悟られぬよう こそこそとメモをとっていた。
俺様もこれで安心。 Tは勉強もしないで、ネットゲームばかりしているオタクかと思っていたが 少しは見直した・・・かもしれにゃい。
一体、DAHLIAが何のためにどの単語を調べていたのか 俺様には判っているのだが、WEBで公開するのはまずいだろう。 しかし、読者諸氏の中の一部の人々が それを知る日は近いはずだにゃ・・・。
|