2013年04月09日(火) |
やっとみつかったよ。。。 |
スリランカから日本に戻って、新居ができるまでの1年間は実家の離れで仮住まいさせてもらっていたんだけど、その間のお引越しのバタバタで、荷物は中途半端に実家に残したまんま。
あと数箱を新居に運べばいいだけなんだけど、埃だらけだし重いしでそのまんま。だけど、今日の夕方、何入ってたんだっけ? と思ってカートンを何気に覗いてみたら、私がずっと探していた文庫本を底の方でみっけ!
川端康成「掌の小説」
この本は、旅行には必ず携行している小説。 短編集なので寝る前にぱらぱらと開いて目が留まった小説を読んでから眠りにつく。表紙はぼろぼろで、テープで補強して持ち歩いていた。
もうすぐ富山の水墨美術館で、「巨匠が愛した美の世界川端康成・東山魁夷コレクション展」という特別展があり、共に私の崇敬する作家と画家なので是非観に行こうと思い立ち、その前に、ちょこっと予習がてらに川端康成の文庫本と東山魁夷の画集を探していたのだ。
何度もネットで、同じ文庫本を買おうかな、と思ったけど、やっぱり自分が読み込んだ自分の手あかのついた文庫じゃないと小説にも親しみが持てなくなるような気がしたのだ。
実際に、清二の学校から配布された夏目漱石の「こころ」のイラストが若々しい文庫本がリビングに置きっぱなしになっているけど、新しい装丁本は読む気がしない。
自分が大切にしている純文学作家の古い文庫本は、それなりに読み込んできたからか、それぞれの文庫本一冊一冊に、作家への敬意と私の魂が宿っているのだ。見慣れた古い表紙じゃないとダメなのだ。
もう背表紙も擦り切れて茶色くなって古臭いけど、寝室の本棚に並べて、これからも少しずつ繰り返し読みしていきたい。
ツイッターとかブログの文章は斜め読みしかしないから、心が純文学を欲しているんだろうな。
今から久しぶりに本を読んでみる。 なんだか、秋の夜長のお楽しみモードみたいだね。
お風呂の供には、遠藤周作の狐狸庵閑話あたりがいいかな。 ぱこぱこになっちゃうかな。
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