薔薇園コアラの秘密日記

2013年05月11日(土) 地鎮祭

 今日は午前中に、地鎮祭4件。

 1件目は兄と二人奉仕。2件目は私独りで。3、4件目は兄が奉仕。
 私のときは、何とかお天気が持ってくれた。
 その後、兄が独りで奉仕した分は土砂降りの雨。
 さぞかし大変だったろうに。。。

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 地鎮祭では、祝詞を奏上した後、土地の四方のお祓いをして、地鎮の儀でその土地の神様に鎮まり頂く。そして祈りを込めて玉串拝礼をする。

 今まで決まりきった儀式として、神事の流れを捉えていたけど、最近になって、はっと気づいたことがある。

 この日本と言う国は、古事記では「豊葦原の瑞穂の国」として「神意によって稲が豊かに稔り栄える国」とされている。

 初夏の水田の稲穂の美しさは、人の心までをも瑞々しくする。

 そのような、天の神様からの思召しによって稲を豊かに育てている水田を、人間のエゴで宅地造成したり、山の樹を伐採して大規模な施設のために森林を潰したりする。

 水田や森林を潰された土地の神様は人間に対して怒り心頭である。
 その土地の神様の怒りを鎮めるための儀式が、地鎮祭なのだろう。

 地鎮の儀では、「刈初めの儀(かりそめのぎ)」として、施主が神威が宿った鎌(=忌鎌)で盛り砂の上に刺した草(稲?)を刈る所作をする。忌鎌によって刈取られた瑞穂、草木の精霊が鎮められる。

 次に「穿ち初めの儀(うがちぞめのぎ)」で施工側が、盛り砂に神威が宿った忌鍬を入れて、土石の精霊を鎮め、造成した土地が清められる。

 「鎮め物の儀」はその時はしないけれども、後日、工務店さんに基礎工事の際に埋めてもらう。神威の宿った鎮め物を埋めて、おおとこぬしのかみ(大地主神)という、その土地の神様の怒りを鎮めるおまじないをする。

 ネットで地鎮祭について調べると、どういう内容の事をするかは説明してあるけど、儀式の意味合いまでも書いてあるサイトは少ない。

 自分なりに解釈した意味合いだけど、頭の片隅に意味合いがあると、堂々と斎主を務めることができた。今日は良いご奉仕ができました。
 
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 今から新築の家を建てるファミリーは、たいてい子供がちょろちょろしている年代である。今日も、雨上りのぬかるみの土地で女の子が転んで、泥だらけに。両家の祖父母が思わず苦笑い。

 

 

 

 
 


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祐子 [MAIL]

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