フェスから帰って、
私は脇腹ぐらいまであった髪を肩下までばっさり切った。

それから、ずっと寝通し。
また鬱な波がきて、泣きっぱなしで
目が腫れて外に出れなかった。


昔から、すごく楽しいライブの後とかに
うまく頭の切り替えができなくて、
学校を休んだりしてしまってたんだけど、
（そのため母には休まない事を条件に外出させて貰ってた時期がある）

それも一理あり。
だけど今はひとり暮らしのひとりぼっち。
誰も何も強制なんてしない。
お金もある。

友達になんて会わないし彼だけを待ってるただの犬。
どこかで働こうかと頭で思うだけで行動にうつす余裕がない。

泣き過ぎて頭に酸素がいかない。
止まらなくて苦しい。



思えば今回のフェス、私無理してたんだね。
今、楽しかったこと思い出そうとしないとうまく思い出せない。
ストレスに気付かなかったのか、気付かないフリしてたのかもよくわかんない。
身勝手な友達のせいじゃない。



ライブ中、何度彼を想ったか。

何度、彼に送ろうと写メール用の撮影をしたか。

つまりそーゆうこと。
心がそこに無かったんだ。

結局、メールは一通も送れなかった。

「こんなに人が集まって、素晴らしいんだよ」
「今度一緒に行きたいよ」

ただそれだけを伝えたかった。
彼は暑いの苦手だし、別に行きたくないって言われたんなら、それでもいいのに。

今の私には、それが怖かった。
同意して貰えなかったとき、自分がボロボロと崩れちゃう気がしてた。
どこかで見返りみたいなのが欲しかった。

そもそもこのフェスに行く事を決めた時、彼を敢えて視野から外してた。
期待しすぎる自分が哀しいから。


いつからうまく伝わらなくなった？
そんなの、うまく伝えようとしてないから。

彼の反応が何となくわかるようになってから、
どこか期待しては落ちる事が多かったんだと思う。
「私の考えてる事わかってほしい」って、普通の事ができなくなった。


彼には帰ってから、楽しかったよ、日焼けしたから髪を切ると連絡した。
彼は髪切る事について「なにー！」と言ってきた。

彼は私が髪切るのをずっと反対してて、
でも私もずっと切るよって言ってたんだけどね。

別にいじわるする気なんてないのにね。

こんなことして気を引くぐらいしか、今の私にはできないんだ。
　

最低だ。