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2004年03月07日(日) ビンディングの解放値
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 ビンディングの解放値については、自力解放ができるかどうかを目安に考えている。取扱説明書では、技量とか体重とか膝骨幅とか書かれているけど、骨や靭帯が耐えれる真の限界は自発的脚力までだという考えからである。一律に体重ではないはず。説明書に書かれていることをある程度の目安と考えて解放値をセットした後、自力解放を試している。自力解放が楽にできれば大丈夫。膝に無理がかかるようなら解放値を弱める。小さい子供の場合、トゥピース側のブーツを蹴って解放するかどうかをチェックする。蹴っても解放しない場合は、解放値を弱める。昔は、自力解放セッティングの方法が取扱説明書に書いてあったような気がする。最近の販売店は知らないかもしれない(メーカー側が説明しないのかな。面倒なのかな。)。

 レースでは、通常練習時の解放値より2目盛りくらい上げる。中三♀(体重53キロ)は、通常時DIN8、レース時DIN10、勝負をかけるレース時DIN11以上(ビンディングにもよります。)。この解放値でも外れるときは外れる。ちなみに、私(体重68キロ)は、普段DIN10に。

 カービングスキーになってから膝傷める人が多い。正しいポジションじゃなくても食い付きがいいから。マリの場合、一昨年の12月に傷めたのがずっと尾を引いていたようだ。滑り方にもちょっと問題があったかな。カービングスキー以前のワールドカップのビデオを見るとよくわかる。以前は、トップレーサーでもズレズレだった。現在とは、マキシマムでの圧が全く違う。カービングスキーでは、正しい方向と長い軸で雪面からの圧を受け止めてあげないと、身体に負荷がかかりすぎる。怪我を防ぐためには、ターン前半の早い時期から緩やかに圧を受け始める方がいいと思う。早めに傾いて圧を受けれるようにして、フォールライン過ぎたら圧を逃がしてクロスオーバーしていくようなイメージだ。

 カービングスキーの欠点は、膝の入れる方向が誤っていても切れ上がってくるということ(この切れ上がりが利点でもあるが。)。そして、ジワリジワリと膝や腰を傷める。ビンディングの解放と関係なく身体を傷める原因だ。特にターン後半スキーが抜けてしまうと、膝が鋭角に曲がったままの操作を強いられることがある。これが良くない。

 現在、縦方向のフレックスを出すためのプレートやビンディングが開発済みだけど、怪我予防の観点から横方向のフレックスのためのツールを考えても良いんじゃないかと思っている。昔々、バート(という名前だったと思う。)というワイヤービンディングがあった。でかくて重たかったので消えてしまった。でも、解放(?:バートは解放しなくて、板からワイヤーが伸びる構造だった・・・。)の方向が全方位で、結果的に横方向にもフレックスのあるビンディングだった。身体に優しいビンディングだったといえる。今のビィンディングのように、すぐに解放するという考え方ではなく、負荷がかかるとビンディングごとワイヤーが伸びるだけ。

 私自身の現在のセッティングは、チロリアの13mmプレートにサイバーカーボンD9SX(+10mmのスタンドハイト付きフリーフレックス)というFISルール(笑:私には関係ないが。)には不適合な組み合わせだ。いわゆるダブルプレート。高さがあるので滑るのに楽。D9SXは、競技用のフリーフレックスプラスよりビンディングがスライドするのを体感できるような気がする。高さはあるけど、なんとなく身体に優しいような気がしている。板は競技モデルやデモトップモデルではない。板をたわませるとねじれてくるのでズレやすい。反面、楽にズラせる。年寄りは、楽なのが一番。

 解放値について、メーカー各社の違いってあるんだろうか?一応、DIN値で測定されているんだから、同一基準ということになるんだろうな。でも、保持力の違いはよく言われる。同じ解放値であっても、構造的な違いにより解放動作が違うということで。

 ひとつは、トゥピースの長さによる違い。ブーツトップからビンディング解放支点への距離の違いによって、保持力が変わってくるということ。この距離が長いと、同じ解放値を得るのにバネを強くしなければならない(テコが効くから?)。その代わり、距離の長さとバネの強さの相乗効果で、安定した保持力を示せるらしい。(この解釈でいいのかな?)。

 ひとつは、ヒールピースの構造上の違い。ターンテーブルとステップインの違いのこと。ターンテーブルは、上から押さえつけていることと、板のフレックスへの追随性があることによって、保持力があると言われている(実際は、どう?)。

 どちらもよく言われていることなんだけど、各社を比べた情報を聞いたことも見たこともない。雑誌とかで特集したことあったかな?

 往時のトップレーサーの中でステンマルクのビンディングの解放値が極端に低かった(らしい。)ということは、よく言われている。また、ステンマルクのテクニックは、カービングターンの本家本元ともいわれている。ターン前半から板をたわませて、一本のラインで切っていくというテクニックだった。圧の掛け方が緩やかで、ビンディングが外れにくいとも言われていた。もちろん、マキシマムでは誰よりも板がたわんでいたように記憶している。板のたわみ方の大きさにも関わらず、『上手く乗っていた』ため、誤解放が少なかったのだと思う。

 現在のカービングスキーでは、ステンマルクのレプリカターンを体感することが比較的簡単にできるようになった。ステンマルクほど適切なポジションになくともある程度キレのあるターンが描けるようになった。

>> あなたのビンディングの適正な解放値を計算します by J.HOUSE



 ところで、スタート順の遅い選手の場合、荒れたコースを滑らねばならない。カービングスキーはポジションが多少外れても切れることがあるので、スピードが出やすくなっている。スピードが出てなおかつポジションが外れた状態で荒れた場所に正しくない方向で板をぶつける・・・という場面がワールドカップレベルでも多く見られるようになった。

 さて、ここで解放値のセッティングをどう考えるか。現在のビンディングの能力限界を見極めるという非常に難しい作業だ。結局のところ、自分の身体と相談しながら考えるしかないと思う。

 いずれにせよ、ビンディングのセッティングは自己責任で。

>> スキービンディング - 星瑞枝ファン


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