窓のそと(Diary by 久野那美)

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2011年11月20日(日) 沈黙

黙るというのは、言葉だ。
最上級の言葉だ。

役者が、言葉を使って空気を制御してるかのように思える芝居がある。
そういうのを見ると、ぞくぞくする。
お芝居の醍醐味と思う。

彼らはいったい何をしてるんだ?とずっと不思議に思っていたけど、
今日、ふと気付いた。

台詞と台詞の間に「黙ってる」のだ。

問題なのは、台詞を話す時間じゃなくて、台詞を話さない時間だ。

言葉と言葉の間の時間。
言葉の途切れた瞬間。
たとえ一瞬でも、沈黙している時間は「何も言わない」時間じゃなくて、「黙ってる」時間だ。なにを黙ってるのか。なぜ黙ってるのか。いつまで黙ってるのか。どんな風に黙ってるのか。

黙ってる時間にどれだけのことをできるか、が勝敗を分けるのだと思う。

思うに至った理由がある。


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