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■ コイビトゴッコ。(真夜中の電話。)
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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ほしかった言葉を手に入れた。 アイツのやさしさに触れた。
あたしはいつも。 我侭をいう。 アイツはいつも。 困った顔をしながら付き合ってくれる。
そしてアタシは。 幾度それに救われてきたことか。
改めて実感する。
でも。 アイツの優しさに救われながら。 あたしはひどいことを思った。
『これが、カレだったら』
と。 ごめん。 ちらっとおもってしまった。
アイツの優しさがうれしくて。 でも、アイツがカレでないことが悲しくて。 そんな自分を馬鹿だとおもって。 そして 欲しかった言葉を手に入れて。 張り詰めた糸が切れたように。 涙がこぼれそうで。 でも、必死で抑えようとして。 抑えきれない涙がゆっくりこぼれてしまって。 そんなのみせたくないから、 うつむくことしかできなくて。
『だいじょーぶかー?』
うつむくことしかできない、 アタシの頭に手をのせていたアイツが。 アタシの状態を察知して、そうゆった。
とてもとても、 優しい声。
本当に心配してくれてる声。 だから。 だから平静にもどろうと気力が働く。
アタシはあまのじゃくなのさ。
『ナクナヨ』 『泣いてないよw』
馬鹿な話をすこしして、 アタシタチは階段から外へ出る。
『ナニガアッタンダ?』
優しく問いかけた言葉に、 答えられないというと、 『説明なしかよw』 といいつつも笑っていて、 それ以上は踏み込んでこない。
アタシはアイツの。 こんな部分にもファンだったんだ。
街を少し離しながら歩いてから、 帰るバス停の近くまできた。 暗黙的に。 アタシを見送ろうとしてる。
『見送るなwばか!』
笑っていうと、ばれてた?w と、笑い返された。
こんな状況で。 見送られるのは苦手だから。 アタシは、 見送るほうがすきだから。
そういってアタシは帰路につく。
『今日、後で会うんでしょ?がんばれよw』
『あのコ』と、会う。 クラブに行った後に。 最近お気に入りのあのコ。 アタシも知っているあのコ。
おうw
といって、 さわやかに笑って去っていった背中が 人ごみにまみれて見えなくなってから、 アタシはバス停に向かった。
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でも、オハナシはここではおわらない。
いつもなら、 目覚ましにしてるから、音にしてるのに、 偶然にもマナーになっていた。
いつもなら、 夜中にメールがこようが電話がなろうが、 めったに目が覚めたりしないのに。
マナーにしていたのに。 キズイテシマッタ着信。
あれは、夜中の何時だったか。 とにかく、真夜中・・・・・・。
そして、 『コイビトゴッコ』 が、始まることになる。
>>・・・続く
2003年07月01日(火)
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