きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 B級トレーナー

本日の担当:SHY

 ついにゲームボーイを買ってしまった。
 買い与えてしまった...う〜ん、いや私も欲しかったので買ってしまったというのが正しいだろう。
 Sizが遊びたいのはもちろんポケモンである。



 当然というか何というか、父の仕事は「レベル上げ係」だ。
 ついでに言うと、ポケモンのラインナップはSizが決める。
 攻撃手段がなかろうが、防御力が弱かろうが、プリンを使うと言ったらプリンなのである。
 そうなると眠らせて→捕獲というやり方以外、戦闘を終結させることができなかったりして、こちらはストレスが溜まる一方だ。



 「パパ、このポケモンもう捕まえた?」
 Sizが画面をこちらに向ける。
 「ううん、まだ」
 私が答えると嬉々としてモンスターボールを投げ始めた。
 そして1分後。
 「捕まえたよっ」
 得意満面のSizを褒め、私は画面を覗き込む。
 どうやらある程度は理解して楽しんでいるようでなによりだ。



 「どうしてパパは今まで捕まえられなかったの?」
 「何度か遭ったんだけど、逃げられちゃってさ」
 Sizはわかったのかわからなかったのか、不思議そうな顔をした。

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 なんだとぉっ!

2004年09月02日(木)
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