きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 大人になったら

本日の担当:SHY

 kinaが掃除をしている傍らで、Sizが見つけた1本のゲームソフト。
 PSの「ブシドーブレード弐」だ。
 懐かしいものが出ているねぇと私も目の隅っこで見てはいたのだが、Sizがそれを持って私のところへやって来た。
 「これ、やってみせて」
 ディスクを入れて電源をオン。すっかり忘れていたオープニング・デモが始まり、Sizは興味津々。



 このゲームは一見格闘モノのようだが、武器必須であることと、ライフゲージがないのが特徴。
 つまり戦闘が始まってから最初の一撃が、刀で脳天へのものであれば即死なのだ。
 それこそ一秒で勝敗をつけることも可能だ。
 敗北すると「再戦」という文字が画面に表示され、コンティニューするか否かの選択を促される。
 ...というようなことを、一つ一つ説明していく。
 そして勝負に負け、「再戦」の文字が。
 Sizが鼻息も荒く、得意気に私の顔を見た。
 「そーくーし、って書いてあるんでしょ?」



 最近のSizは時計が欲しくてたまらない。
 家族で出掛けた帰り道に、私の時計を貸すと大喜びした。
 長いコートに、ジーンズの短いスカート。
 ストレートの肩胛骨あたりまでの髪、腕には男物の大きな時計。
 腰に手を当てたりして、勝ち気にくるくると笑う。

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2005年04月07日(木)
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