きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 ご機嫌だったり、不機嫌だったり

本日の担当:SHY

 Sizが欲しがっていたCDを買った。
 ヘッドフォンをかけさせて、好きなように歌わせておくと面白い。
 大声で下手な歌が、延々繰り返される。
 隣の部屋で必死で笑いを堪えている親2人は、随分悪趣味だ。



 先日、ちょっと届け物があって銀吟の家に寄った。
 銀吟は仕事で不在だったが、ユキリン、Rin、Gakuの3人が出迎えてくれて、しばし3ヶ月ぶりの再会を喜んだのだった。
 Rinは木村カエラ風の髪型で、いつものように人なつっこく笑う。
 Sizとの仲良しぶりは相変わらずだ。
 Gakuは多分銀吟がいなくて不完全燃焼だったのだろう。
 珍客3人に興味を示して一緒に遊ぶ気満々だったが、この日は届け物だけだったので私達は早々に退散した。
 「2週間後にまた来るからっ!」
 もちろん、Gakuはまだ私の叫びを解さない。
 一緒に遊ぶんだ、と言って聞かないのをなだめる役をユキリンに押しつけてしまったのだった。



 遅い入浴。
 Sizは眠くなり始めていて、少し機嫌が悪い。
 洗い場に立ったところで「足が痛い」と言い出した。
 壁につかまって片足で立つような恰好をする理由を訊くと、一輪車で転んだのが理由ということらしい。
 だが、さっきまで普通にしていたじゃないか...と思う。
 私は両の足できちんと立たせ、手早く彼女の体と髪を洗い上げた。
 「やっぱり、痛い~」
 私がバスタオルに手を伸ばしていると、声のトーンが一段と高くなった。
 そして、また壁に寄りかかって片足で立っている。

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2005年05月19日(木)
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