そんな強さ、いらない。瞬きもせず前を見据えて息すら潜めて。何の光が当たってなくてもいい、むしろ何も見えない、自分すら隠すような暗闇の中で這ってでも前に進む。要るのは、そういうの。進むべき一歩すら忘れるな、瞬きして道を見落とすな、自分の考えが聴こえるほどに耳を澄ませていろざりざり自分を擦っていく地の痛みを一粒残らず感じとれ