脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 


できたての傷は、
外気に触れるだけでもいたくていたくて、
手で触れるなんてとんでもない、と、
触れなくてもじくじく疼く叫びがその傷から聞こえる。


けれど時間がたって否応なく傷はふさがっていき、
新しい肉芽ができてかさぶたがそこを覆ったころ、
もう、たいして痛みなど無くなっていて。
気付けば愛おしそうに撫でたりなどしている。


時に不注意なことをすれば、
そのかさぶたは痛々しく剥がれ落ちて再び鮮血がにじむけれど、
また長い時間が過ぎればいつのまにか傷は消えて、うっすら痕だけが残る。


「あのときは痛かったなぁ、」と、
なつかしく思い出す痕だけが残る。


2007年08月30日(木)
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