ハードボイルド・ワンダーランド

2002年06月21日(金) 本〜出会い〜

(副題:読書を考える)

本を手に取ることは ある種恋愛

例えば装飾や帯で
例えば作家で
新聞や雑誌の広告で 友人の紹介 云々
そういった運命的な「出会い」があって
手に取る本

話してみたらいいやつだった みたいに
読んでみないとわかんない そして
読み進むうちにベタ惚れになったり
きらいになったり
距離をおいてみたらたいしたことなかったり
歳を重ねるにつれ良さがわかったり


「本は変わらない 本であるかぎり変われない」?
…いや 違う
読み手が変わる(成長する)なら 本の中身も変わる(成長する)

本に触れることは著者に触れることであり
(つまり他者と対峙することであり)
それを通じて自分と向き合うこと


と以前の日記に書いたのだけれども
作者の思考→言葉(文字) として本になって
言葉(文字)→読み手の思考 として受け取るわけで
向き合う自分がどこか変わってるなら 本の捉え方も変わる
勿論本の『本質』みたいなものは変わらないけど
書かれたものをどう捉えるかは 読み手次第

とか考えてみる雨の夜

(本との出会いだって一夏の恋愛があれば 百年の恋愛もある…かもね)


   あしあと  

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