日々、腐女子的に生きているのであります。...まいまい子

 

 

なんちゃって突発テニプリSS多分不二塚(長) - 2002年10月22日(火)



         『雨想』


 
 「あ」
 と、思わず不二は声を出した。
 雨だ。
 大降り、とまではいかないが傘が必要になる雨が地面を叩いている。
 そういえば、エージが傘を持って『今日は降る!』なんて力説していたような・・・。
 あいにく、不二は傘を持ってこなかった。ちゃんと天気予報を聞いてくれば良かったと、少し後悔した。菊丸がいれば途中までいれてくれるだろうが、彼はもうこの場所にはいない。帰ってしまっていた。というか、教室には不二しかいない。先生に色々頼まれてしまい、それを片付けるのに手間取ってしまったのだ。もう下校時間は過ぎている。他のクラスの生徒も皆帰ってしまっていた。校舎は静寂に包まれ、只、雨音のみが不二の耳に静かに聴こえてくる。
 不二は窓辺の方へ行き、空を見上げた。
 西の方で雲の合間から夕日が差し込んでいた。この雨はそんなに長くはないだろう。けれど、もう少し待たないといけない。
 「どうしよう・・・」
 そうつぶやきつつも、不二は教科書を鞄の中に詰め込んだ。
 教室で止むのを待つよりも生徒玄関に行っておいた方がいいだろう。
 そう思い、不二は鞄を持って、誰もいない教室を後にした。



 何分もしない内に生徒玄関に着いた。
 まだ玄関は閉められてはいないものの、そこに生徒の姿はない。ここにも雨の音が流れ込んでいる。 
 姉さんに迎えに来てもらおう。
 不二は鞄から携帯を取り出した。手馴れたように自分の家にかけようとした。
 しかし、コール音が聞こえる前に切った。
 姿が、
 その姿が目に飛び込んできた。
 吸い寄せられるようにして、その姿のある方へ足が勝手に向かった。手が勝手に携帯を鞄の中に入れた。心臓が勝手に心拍数を上げた。
 「手塚」
 気づけば勝手に自分の口はその名を呼んだ。
 背後から自分の名前を呼ばれて、手塚はゆっくりと声がした方に振り向いた。
 「・・・不二か」
 重々しくそう口を開いた。
 不二は身体が震えたのを微かに感じ取った。たったそれだけの言葉に。
 幾度となくその口から自分の名前を呼ばれていたが、それでもまだ少しドキッとする。自分がこれほどまでに目の前にいる相手に依存、いや執着していたとは。
 何だか情けなくなって、気づかれないように自嘲的な笑みをこぼした。
 


 「下校時間はとうに過ぎているが」
 「それはお互い様。先生に色々頼まれちゃってね。じゃあ君・・・・・・は生徒会か」
 「あぁ」
 視線はお互い合わさず外を向いていた。
 雨は相変わらず降っている。
 「・・・雨、止まないね」
 「・・・・・・あぁ」
 元々、手塚は必要な時以外は自分から話すような事はしない。というか口下手なので、こちらから話しかけなければならない。
 これでは会話が成り立つ訳がない。
 不二は話しかけるのを止め、手塚の手にそっと触れた。
 右ではなく、左の。
 やさしくそれを捕まえて自分の頬に持っていった。ゆっくり、壊れないように。手塚の指先はほんの少し冷たくて、それが気持ちが良くて不二は目を伏せた。
 手塚の手を不二は自分の頬にあてがい、軽くそこに唇を落とした。惜しむように、指先まで丹念に・・・。
 手塚は驚きもせず、ただ不二の好きなようにさせていた。
 そして不意に、不二がその行為を止めて捕まえていた左手を離した。
 「不・・・・・・」
 雨が、
 雨の音が一瞬、手塚の耳から消え去った。
 言いかけた言葉は不二に奪われ、その唇は不二のソレによってふさがれた。
 軽い、合わせるだけの行為から、お互いの存在を確かめ合うように段々と重く、深く唇を合わせていく。
 雨の音はそこにはなかった。
 


 それが少し続いて、名残惜しむように相手の唇から不二はゆっくり離れた。途端に、手塚の耳に雨音が戻ってきた。雨音は先程よりも少し和らいでいる。
 手塚は不二から目線をそらした。
 「・・・・・・ここは学校だぞ」
 「分かってるって。ごめんね?」
 でも誰も見てなかったじゃないか。
 その言葉に手塚は口に左手をあてて軽くタメ息をついた。あまりにもいけしゃあしゃあな台詞である。誰にも見られなかったとはいえ、少しはTPOというものを考えて欲しい。
 「・・・全くお前という奴は・・・」
 そう言った手塚の顔が少し赤くなっているのを見て、思わず不二は拭き出してしまった。
 「何がおかしい」
 笑われたので、彼はムッとしている。眉間に大分シワが寄っているのが分かった

 そんな一つ一つの動作に自分は一喜一憂している事を、手塚は知らないんだよね。
 不二はニッと笑って空を見上げた。
 「そろそろ止みそうだね。帰ろう?」
 そう言って、不二は手塚の右腕を軽く引っ張った。
 夕日が辺りを暖かく照らし、雨はいつの間にか姿を消していた。
 手塚は不二の呼びかけにも応えず、その場に止まって自分の左手をジッと見つめていた。
 「手塚?」
 一向に動こうとしない手塚にしびれを切らしたのか、不二は手塚の顔を覗き込んだ。
 手塚はそれに気づき、フッと我に返った。
 「そうだな。帰るか」



 その時、手塚の表情が微かに微笑ったのを不二は見る事ができなかった。

                                               終

                 





 はい!!何なんでしょうかねこれは!!!(自問自答)ええええ!自分でも意味不明ですわよ、オホホホホ!!(ヤケ)文才ないですから!マイナスですから!(なら上げるな)

 多分、不二塚。しかも、最後は何だかバカップル・・・・・・(汗)あれえええ??最初はもっとシリアスになるハズだったのに・・・。ていうか、これは元々塚不二にしようと思ってたんだけどな!!・・・最近の国光さんが受けっぽいのがいけないんだ・・・。


 ええと、あと、部活はどうしたとか季節は一体いつなんだとかの質問は一切受け付けねぇぞvいいのよ!どうせ自己満足略して自己満ですもの!!!ウハハハハハ!!(壊)ハハ・・・ハ・・・(沈)


 つじつま合ってないし、題名とも合ってないし・・・。やっぱいきなり書くのはよくないね!!プロットからやれよお前・・・。不二が白いな・・・(遠い目)うん、エロは読み専ですわ(爆死)

 あ〜一応、付き合ってる前提ってことで・・・(言うのが遅い)


 こんなかんじでいいのかねぇ?(聞くな)おいらよく分からない〜v

尭さん。もし、もう1本書けなかったらこれをテニス本に載っけてい?

 ・・・あ、ダメ?(撃沈)


 ああああ・・・文才が欲しい・・・(終了)消そうかなコレ・・・。


...




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