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ハロウィン@TDL
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2005年09月28日(水)

500円

急に寒くなっただ。
カバーは洗濯したんだけど、乾燥機をかけてないので羽毛布団がまだ使えない。
ちょっと厚着して眠っているせいか、首を少し寝違えた。

さて。
本日は12時から歯医者の日だった。
その歯医者には駐車場スーペースが1台しかなく。
止められない場合は、契約パーキングに止めて割引券を貰う事になっており。
2ヵ所あるんだけど、その内の1箇所にてガリガリ君をカマしたのが原因でトラウマになり。
それ以来、1時間300円のもう一箇所の駐車場に止める事にしている。

ただ、問題なのは。その駐車場が時間帯によっては満車である確立が高く。
お昼なんてーのは、そういう時間帯であって。
そんな時間帯に予約を入れる私が悪いのだけど、仕事なんて暇なのだけど。
家で仕事はしているけれど、気分的には一般社会人のつもりの私としては外に出るのは出来る限り世間様の昼休みの時間帯にしたいかなと。
そんな感じの12時予約。
先週は、満車の空き待ちで10分ほど遅刻してみた。
遅刻するぐらいなら、ガリガリ君した駐車場にいけよって思うんだけど。
トラウマには逆らわない方針で。

本日の状況はといえば、やはり満車。案の定満車。
想定の範囲内だったので焦らず待つ事5分。予約には間に合う。
ところが。
空いたスペースが大問題。
ここは街中。繁華街。そんな場所の駐車場が親切設計な訳がない。
儲け主義丸出して 「え?ここにも止めさせる訳?」 状態のギチギチ駐車場。
その、まさに「ここって、どうやって入れるの?」っつー場所が空いちった。
最悪だ。

仕方ないので駐車券を取って右折入場。
こっからは車1台通れる程度しかない幅の通路を、車3台分バックして壁と車の間に入れなければならない。
ちょいと斜めに行こう物なら目出度く誰かの車に接触するだろう。
女性はバックが苦手というが私も例に漏れず。
調子の悪い時には、左右が分からなくなるという特技を持っている。
でも、今まで駐車する時にぶつけた事は一度も無いから不思議。
結構やれば出来る子だったりする。

でも、今日はやれば出来る子になりたくなかった。
そこに誰も居なければ意を決して何度か切り返しつつ、頑張ったと思う。
バックしていく、その側で工事用の車で何かコチャコチャやってる人がいる。
自意識過剰・被害妄想炸裂といわれようとも、人がいると緊張してしまう。
しかも既に予約時間の12時1分前。
止まったまま、しばし考え込む私を、その人物が何だろう?って感じでチラ見してる。

なので、徐に車から降りて声を掛けてみた。

「すみません。あのスペースに入れたいんですけど、私、運転が下手なんで代わりに入れてもらえませんか?」

相手は作業着の若い兄ちゃん。かなり面食らったようだった。

男:「え?」
私:「ダメですか?」
男:「俺、汚れてるんですけど・・・」
私:「構いません(キッパリ」

一生懸命に服の汚れをはたくので、「本当に気にしないで下さい」と力強く言った。
車が汚れるくらい屁でもない。とにかく、もう予約時間なのだ。
ってか、私は町工場の娘。汚れた服に抵抗が全く無いし。

私の車に乗った兄ちゃんは、少し窮屈そうだった。
私より足が長いらしい。頼むのに必死で相手の大きさなんて見てなかった。
兄ちゃんは、ゆっくりバックしていき、3-4回切り替えして駐車してくれた。
見ていたら自分にも出来そうだったなと少し後悔した。
ま、人がやってることは簡単そうに見えるもんだ。

無事駐車して車を降りてきた兄ちゃんに、「本当に有難うございました。助かりました」とフリコ人形のようにペコペコ。
車のエンジンを切る時に運転席が汚れてるのを発見。
「あら、前から見るとそうでも無いけど、お尻が汚れてたのね」と妙に感心。

と、一瞬、悩んだ。
言葉だけのお礼で去るべきか。ジュース代くらい渡すべきか。
ジュースを買って渡すのが一番な気がするけど、自販機探す時間が無い。
じゃぁジュース代って。今は120円だっけ?まさか子供の駄賃じゃあるまいし120円渡す訳にいくまい。
あら、車のポケットに500円玉があるじゃないの。
でも、お金渡すってどうなの?
ケチ臭い事を考えてしまえば、駐車場代は1時間300円。
これは歯医者でタダ券がもらえる。
歯医者が長引いても大概200円の出費で毎回済んでる。
その上での500円。う〜ん。
でも、後味悪いよりか良い。

「本当に有難うございました。ちょうど500円玉があったんで、ジュースでも飲んでください」

我ながら妙ちくりんな言い訳をつけたのは、兄ちゃんに気を使わせない為だ。
そして、兄ちゃんは少しの遠慮も躊躇いもなく500円をすんなり受け取った。
だから、やっぱり渡して良かったんだと思う。

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