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2006年06月08日(木)

境界線

今、ネットのニュース一覧を見ていたら。
「シ社製」って。
例のエレベーター事故の会社名を略してんだけどさ。
音として良いもんじゃないよなぁとか思った。

昨夜、店に行く車中のラジオから
「マガミいれずに〜」
って言葉が聞こえてきた。
マガミ。咄嗟に漢字に変換して考えた。
「馬髪」でもないし「間神」でもないし
話の感じからして「間髪」だな。カンパツだよ。カンパツ。
読んでて変だと思わないかね?思わないんだろうな。その後、訂正しなかったし。

さて。
実家の裏の家が取り壊され、新しい家が建ち、新しい家族が引っ越してきた。
建築中からモロモロの問題があった。
その1つは建蔽率。
あまりにも敷地ギリギリに土台が入ってるのを見た母上が、これじゃぁ我屋が真っ暗になると思い、建蔽率違反じゃないかって建築士の人に聞いたそうだ。
したら、隣と50cm離れてればOKなんだって。

なら、仕方無い。
と諦めて、工事による揺れと騒音に耐えていたある日。
屋根の雨樋がモロに実家の庭に入り込んで作られている事に気付いたそうだ。
これじゃぁ、うちに雨水が全部落ちてくるじゃないと大工に苦情を言ったらば。
大工の答えは「設計図通りだ」って。
なので母上は不動産屋に電話をしたら、それは申し訳無いということで、翌日ちゃんと切ってくれたそうだ。

この「設計図通り」ってやつが一番大きな問題に繋がる。

土地の売り手が決まったらしき頃、裏の家の不動産屋が実家にやってきた。
土地の境界線が我が家に入り込んでると言いにやってきた。
裏の家の土地のなんだかによると、我が家に10何センチか入り込んだところまでが裏の家の敷地になってるというのだ。
そんな事を言われても知らんがな。ってなもんだ。

実家は古い分譲地。
土地の境界線にはフェンスが立てられている。
実家だけじゃなく、実家の並び10軒ほどが同じフェンスで真っ直ぐに区切られているのだ。
個人が勝手に立てたフェンスじゃなく。
その土地を開発して売った不動産屋だかが入れた境界線のフェンスなのだ。
20年以上、そのフェンスが土地の境界として成り立ってる状態。
だのに、それが間違ってると言われてもね。
そうなると実家一軒の問題じゃなくなる訳だし。
ちなみに、実家の敷地面積は図り直したことろ、やっぱりフェンスまでで合っていたらしい。

という事は、裏の家の面積の測り方が間違ってるんじゃね?
なんかの事情で昔より道路が広くされたりしたんじゃね?
どっちにしても、実家には関係無いさ。こっちが折れる必要もないさ。
ってなことで、不動産屋が2-3回来たらしいけど、どうにも出来ませんよと言って帰したそうだ。

そして、家が建って引越しも済んで。
落ち着いたと思ったら、今度は越してきた住人が実家に尋ねてきて
「境界線がお宅に入り込んでるんです。話し合いたいんですけど」
と言って来た。
建ち始めた時に不動産屋と母上は話してる訳だから、納得して買ったんじゃないのかね?
裏の夫婦は母上に言ったそうだ。
「これから長く住むのに揉め事があるのも嫌だし。気持ちよく住みたいから」と。
おいおい。そんな問題持ち出して揉めずに気持ち良くなんて無理だべ。

母上は、裏の家の話し合いっていう申し出を拒否したそうだ。
話し合っても譲る気はないし。
大体、今更どうしたいっていうんだろう?
万が一、母上が譲ったらフェンスをずらすとでも言うんだろうか?
土地分のお金云々って話なんだろうか?
凄く不思議だったので、もし、次にまた来たら「一体どうしたいの?」って聞いてみれば?と私は母上に言っておいた。

ここで、大工の設計図通りに話を戻すと。
ある日、気付いたら裏の家側の実家の庭に杭が出ていた。
それが境界線なのだと不動産屋が主張したそうだ。
つまり設計図通りだと、その杭までが裏の家の敷地な訳だから雨樋がはみ出すなんて事は有り得なかったという訳だ。
だから、大工の主張は正しい。悪いのは不動産屋だ。

っていうか、その杭は何?
土地の境界線に杭は確かにあるらしい。
あるらしいけど、大概は埋まっていて掘らないと分からないらしい。
ヘタすると境界にあるフェンスだのブロックだのの下に埋まってたりもするらしい。
実家の裏庭の杭も、確かに掘った跡があって頭が出ていたのだけど・・・
土地の持ち主がどこにるかも知らなかった杭を、どうして裏の不動産屋が知っていたんだい?
知らなきゃ掘れないっしょ。
だって、掘ってあるのはドンピシャ杭の場所のみ。
その辺一体を掘ったなら、まだ話は分かる。
けど、その杭が確実にそこにあるって分かってる堀りかた。

っていうか、勝手に掘ったべ。
裏から手を入れたか、勝手に人の敷地に入り込んで掘ったべ。
それって不法侵入だしょ。何考えてるんだか。

っていうか、その杭。
埋まってたんじゃなくて、勝手に埋めたんだべ?
ここまでだって主張する為だか、目安だかの為に、人の敷地に勝手に杭打ったんだべ?
実家があの土地を買ってから20年以上。開発はもっと前。
でも。その杭はそんなに古い感じはしない。

話し合いましょうという申し出を断ってから、3日。
さきほど裏の家の人が謝りに来たって、母上から電話があった。
あの話は無かった事にして下さいって。
気持ち良く住みたいからって。
いつもより少し店が遅く終ったから、夜10時過ぎだ。
よっぽど早く謝りたかったらしい。母上の帰宅を待ってたっぽい。

母上は杭の話もしたそうだ。
あの不動産屋さんならやりそうだと、裏の家の人は笑っていたらしい。
笑い事じゃないんだけど。
その杭が後から打たれたものかどうかをハッキリさせないといけないと思う。
母上は、打ったって言ったら問題になるから、多分知らないって答えると思うよ。って言ってたけど。
不法侵入だなんだっていう事じゃなく、その杭が後から打たれたものなら抜かなければならないべ。
何十年後かに実家を売る日が来たとして、杭があんなとこにあったら問題が起きるんでないのかね。
だから、打ったか打たないかはハッキリさせといた方が良いと思うんだよなぁ。

取り合えず母上は聞くのは何だか嫌みたいなので、杭が抜けるものか試してみろと言って電話を切った。
すっと抜けたなら、それは偽者の杭だから抜いてしまえと。

まぁ、ともかく。
一件落着ということで良かったよ。
裏の家は生まれたばかりの赤ちゃんと小さい子供がいる若夫婦だそうだから。
変な不動産屋に振り回されちゃった被害者なのかもしれないし。
早く周りに馴染めると良いね。

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