ほり日和  
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2003年01月28日(火) 恐るべし訴訟大国。

もんじゅの件で国側が敗訴になり、ひとまず一件落着な感じですが、
今日、無知なる貴公子は恐るべし訴訟大国・アメリカの実状を知る。

おもむろに母はゆった。
「アメリカのマク○ナルド社が訴えられたらしいわよ。」
突然こんな事をゆう。だからなんなのだ!?とりあえず、
裁判は原告側の敗訴だったらしいのだが、詳しく話を聞いて
ぶったまげる。

母の話しによればマクドナルド社を訴えたチャレンジャーなそのお方は
一般市民のとあるお母様。どうやら息子さんがマクドナルドの所為で
病気になっちまったらしい。
「なんだ、食中毒か。そりゃ訴えられるよマク○ナルド。」
しかしどうやら違うらしい。母曰く、その息子さんはとても大食漢で
パンパンに太ってるらしく、それでいてマク○ナルドのハンバーガーが
大好きだそうで、1日に2回ほどほぼ毎日食ってるんだそうだ。
で、食いすぎて糖尿病になっちまったらしい。

原告側の言い分はこうらしい。
「お店にも袋にも『食べ過ぎたら糖尿病になります』と注意書きが
なかったから、息子は大好きなおたくの製品を食べ過ぎてこうなって
しまったのよ!!訴えてやるッ!!」


書くかッそんな事!!


言いがかりにも程がある。そもそも塩分の高いハンバーガーで糖尿病と
いうのもおかしなもんだ。元々太ってたんなら日頃の食生活を疑って然るべきだ。
そりゃ負けるさ。
しかし話はココで終わらない。裁判後、裁判長はこの無鉄砲お母さんに
こう言い放ったらしい。
「原告側の訴訟文がこ〜であ〜でこ〜だったらこの裁判は勝ってましたね」
到底裁判長のセリフとは言い難いものである。あんた平等の立場でしょ!?

聞けばアメリカではこういう言いがかり的な訴訟はむしろ多いそうで
驚いた。煙草を吸う身なのに知らなかったんだが、業界最大手フィリップ
モリス社も「吸い過ぎたら肺癌になると注意書きがない」と言う理由で
肺癌になってしまった原告側に訴えられ、民事裁判史上、類を見ない
高額賠償金支払いを命じられ敗訴している。煙草の箱の側面に
「あなたの健康を損なう恐れがありますので吸い過ぎにご注意ください」
とあるのは、この裁判がきっかけらしい。

しかし、なんでも度が過ぎればどこかに悪いのは事実で、そんな事くらいは
今時幼稚園児だって知ってるわい。塩分とりすぎれば塩分過多。
食事がかたよれば偏食。栄養が足りなければ栄養失調。尿意を我慢しまくれば
膀胱炎と。煙草だって肺に悪いに決まっている。喫煙者達は知ってて吸ってんだ。
一般常識として知ってなければならない事で、逆切れし、相手を訴えて
で、勝訴?そりゃ訴えられた側があんまりにも可哀想ではないか。
商売できなくなっちゃうよ。

それからついでに聞いた話で最近あったらしいのだが、
とあるお祖母ちゃんが愛するネコを洗ってあげて乾かしていたんだが
渇きが遅いので、その愛するネコを…
電子レンジに放り込み乾かしたら
猫が死んでしまったそうで…そりゃ死ぬわな。
で、このおばあちゃんは電子レンジのメーカーを

「『動物を乾かしてはいけません』と注意書きがなかった」

と言う理由で訴え、見事に勝訴してしまいました(泣)。なんて可哀想なメーカー!
あんまりだ…あんまりすぎる!ドライヤーで乾かせよッ!
つーか、ネコが可哀想だ。どこの世界にネコをレンジでチンするやつがおるかッ!
まさにヒステリック殺猫ばあさんである。ああ〜猫が〜ねぇ〜こぉ〜がぁ〜…。
そのウチ、電子レンジに「食べ物以外は温めないで下さい」と注意書きが
添えられる日が来るのではないでしょうか?

こんな話を締めくくるように俺の弟は言い放ちました。



アメリカは裁判をうまく使えば、庶民でも大金持ちになれる。まさにアメリカンドリームだ。


……失言多き弟に敗訴あれ。


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