ほり日和  
もくじ昨日明日


2003年08月14日(木) ゆっくり話そ。

シトシト、シトシト……

雨は降る

時に強く…

時にやさしく…

この星をたたく、その音は、

時々、まるで誰かを讃えるような拍手の様に感じさせる

時々、何かどうしようもない悪意に対しての

怒りの顕れにもなる

街には十人十色の花が咲き乱れ、

閉じたり開いたりをくり返し、

ひと夏の涼がすべてを潤すのだ



こんな日は、



ゆっくり話そう

何もテーマは決まっていないけれど、

コーヒーでも飲みながらさ

最近のこと、腹の立つこと、うれしい事、

全部僕が聞いてあげる

ゆっくり話そう

この雨脚を忘れられるくらい

お腹がいっぱいになるまでさ

拙いはなし、何気ないはなし、ココロゆくまで

今度は君がきく番だよ



今日もこれからバイトがあるんだ

せっかちな僕は、僕をつつむ花を忘れてきた

ヤドリをなくした働き者のカニは

コンクリートの海原を彷徨いあるく



そんな時は、



歌をうたおう

鼻唄交じりで揚々と

ちょっと人目も気にしながら

雨音がやさしくベースを奏でてくれるさ

歌をうたおう

声に出さずに心音で

それが幸せの欠片になるから

雨音が時々パーカッションにもなるのさ



お盆が人を引き離す

帰省が人を引き寄せる

密度の高い田舎の町で

僕と同じように笑い、詠い、

ゆっくり話している人がいる



明日もきっと、



ゆっくり話そう

いっぱい話そうよ

僕らは世界でただ一つ話すチカラを持っている

君も、僕も、アナタも、ワタシも、

話せることがたくさんあるから

僕が帰るべき小さな家に

僕を待ってる小さな家族

「ただいま」

「おかえり」

ホラ、

たったこれだけでも

なんて幸せな時間



今も、窓の外で

シトシト、シトシト…

雨は降る

窓が泣いている…

猫が鳴いている…



『ゆっくり話そ。』

そんな時間こそ、今の僕らに必要なことなんだ




ってな訳で、

今日の日記はなんだか詩的になりました。

何が言いたいかって言うと、あさってのチャット会の宣伝です(笑)。

それかよっ!?

ってツッコまれそうですが、でも詩の内容は

あながち今日の日記として偽りないものです。

あんまり張り詰めてばかりだと、いつか緊張の糸は

切れちゃうからね。

チャット会では、



ゆっくり話しましょう。


ほりさとし |MAILHomePage

My追加