das Herz ...shottan

 

 

ワンコ - 2004年01月09日(金)

実家のワンコが天に召されました

年末あたりから元気がなくなっていたワンコ
帰るといつもまん前にきて
ぶんぶんシッポをふって嬉しそうにしてました

私が実家を出てからは
おじいちゃんとおばあちゃんに世話をしてもらっていたので
二人がなくなってからはきっと寂しかったんだと思う

父はあまり世話をしないので
帰ったときにお風呂に入れてあげたりしてました

ごはんも食べなくなっていたそうです
会いに行ったときはもう息絶え絶えでした

はっ・・ はっ・・ はっ・・

って呼吸だけでいっぱいいっぱいな感じで
すぐに触れることが出来ないくらいショックでした

私は学校が遅くて
散歩に行けなくなってからは
おじいちゃんが散歩に行ってたんだけど
おじいちゃんも年をとってしまって
ワンコに引っ張りまわされるといけないので
公園の入り口でリードを外して
ワンコは公園の中に走っていきます

おじいちゃんはその間にゆっくりと公園の外周を回ります
私が学校から帰ってくると
おばあちゃんに
「ご飯の出来たけん、じいちゃんとコロば呼んできて」
と言われます
それで私も公園に行くんだけど
おじいちゃんはまだ1周まわりきれてないので
おじいちゃんのとこまで行って
残りの外周を一緒にまわって帰ります

公園の角と家ははす向かいにあるんだけど
その角までくると
待ちきれなかったおばあちゃんが迎えに来てくれてました

遊び足りないワンコを捕獲するのは
若い私の仕事です
呼ぶと来るんだけど
リードをつけようとすると
ふいっとよけて私のほうを見るの

遊んでよって感じで
それを何度か繰り返して捕獲して
家に向かう頃にはもう真っ暗でした

おじいちゃんとおばあちゃんは
ワンコのことを「コロ」と呼んでましたが
本当は違う名前があります
時々「クロ」とか「ジャッキー」とか呼んでましたが
それも違います
全部前に飼ってたワンコの名前です
でも敢えて訂正しない私

そんなことを思い出してました

友達と父と3人でみてたんだけど
すごく寒そうだったから
急いで部屋に行ってワンコをくるめる服を探して
また急いでワンコのとこに戻ってきたけど

え?息止まってる?息してる?
チェーンストークスな感じなの?

そして服をかけた瞬間に

はーっ・・

と大きく息を吐いてそのまま呼吸は無くなりました


え?タイミングよすぎじゃない?

思わず「ちょっと!」っと突っ込んでしまいました


まじでまじでまじでまじで??

で頭がいっぱいになってしまいました
まだ暖かいの
まじで今のが最後だったの?

あなた私の手の中で逝ってしまったわね
まるでドラマのようね
さすが私のワンコ
私が女優ならあなたは俳優犬だわ

でも最後が看取れてよかった
おじいちゃんもおばあちゃんも
死に目には会えなかったから
ワンコが二人分まとめてくれたのかも

なんていい話でまとめようとしてるのかもなんだけど
いいの そう思いたいの


ワンコは年の割に元気だったから
死んじゃうなんて考えてなかったけど
もう15年生きてたんだよね
お年よりだったもんね

まつげもひげも白髪で
顔も年寄りの顔だったね

前にもワンコが死んだ時
すごく悲しくて「なんで死んだと?」
っておばちゃんにききました

前のワンコは交通事故でした
いつもはそんなことしないのに
玄関が開いたとたんに家の外に飛び出していきました

迷子になると思ってみんなで探しに出た時に
きゃん!って泣き声がして
見るなといわれたので見なかったけど
家のすぐ脇の道路で車に轢かれたんです

ばあちゃんは私に
飼い犬が死ぬ時は
飼い主にこれからおこる
悪いことの身代わりになってくれたんだと言いました
だからありがとうと言ってやれといわれました

小学生だった私は
教室の窓から雲を見て
犬の形に似た雲を見つけては色んなことを思ってました

てか今思えば
本当に身代わりなのなら申し訳ないですね

今日死んだワンコは寿命だったけど
私の何かの身代わりだったのかな
それともおじいちゃんおばあちゃんの死に目に会えなかった
私の胸のもやもやを何とかしようとしてくれたのでしょうか

とても私のことを想っていたワンコだったので
私に会いたいから帰ってくるのを待っていた
というよりも
私に気を遣って頑張ってみた
ような気がします

最後が看取れてよかった
看取らせてくれてありがとうでした

今日ワンコが死んじゃったんだけど
それは16年前に交通事故で死んだワンコと同じ日でした




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