ステージに立つ難しさをあらためて感じた日だった。
LIVEの不思議の一つに自分が「今日は良くなかった。」と思っても 見に来ているお客さんは「良い」と感じる時もあれば、 その逆の時もあるし。
最近はどんなLIVEになっても、 「それが今日のステージ」と受け止めることが出来るようになった。
どんな最高のliveをやっても、それは満足と呼べるものじゃなくて、 もっともっと進む為の通過点に過ぎない。
だから逆に、LIVE終わった後の酒のうまさが解るようになってきたのかもしれん。
「この時間だけは、飲ましてくれ」ってなる。 普段ももちろん飲むけど、なんつ〜か 「心にひたさせてくれ」って気持ちで飲んでいる気がする。
LIVEのステージというのは、曲を披露するだけの場所ではないと感じはじめた。
在り方、居方、全部含めてどこまで表現出来るか?を最近考える。
もっともっと、自分の曲を理解して表現する必要がある。 すーっと曲の中に入って行けるように。 「良い曲出来た。やったぜ!」で終わらない。そこから始まる。
見に来てくれたお客さんへの最高のサービスって、 良い曲、かっこいい曲を披露して感動させてあげる事でも、 もちろん同じ気持ちを共有する事でも何かを伝えるでも、なくて
直感的刺激を与えてあげる事だと思う。
その刺激で心を解放させてあげる事。だと思う。 大好きな画家の絵を目の当たりにした時のように。 個として成り立たないと始まらない。
もっともっと、自分の曲を理解して噛み砕いて表現する。 突き抜ける。溶けて行く。
僕に出来る事、ただそれだけを。 単純に単純に深く深く、ただそれだけを。
それだけを。
|