風邪を引いたM |
奴が風邪をこいた。お陰でのどがやられて声が出ないらしい。 食欲も無いという事なので・・とりあえずいたわる事にした。 まあ・・・奴も頭が良かったって事だよな・・。 俺はここ10年以上も風邪もこいた事もなけりゃ・・。 病気も怪我もないよ(これはこれで・・?)
「いや"〜、風邪ひいちまったよ・・。」(ガラ声) 「珍しいなーお前が風邪ひくなんて。」 「お陰で食欲も無くてよー。メシちっとしか持って来てねえよー。」 「ほーじゃあ今日は俺の弁当は食えないか?」 「あ"−わがんねえ。」
Mはおもむろにカバンを出し持ってきたメシを出す。 ・・・・・・・・食欲あるじゃん。 メロンパン、コーヒーパン、マヨネーズパン・・等々。 「あ"−やっぱたんねえかな?」 「これだけあれば食欲十分にあるだろ・・。」
確かにいつもはもっと食ってるからなぁ・・。 「じゃ・・食うかな。」 SHR終わったばかり・・・まだ一時間目も始まってないぞ。 「昼に食う飯が無くなるだろ。」 「ん"−大丈夫だろ。」 そしてコーヒーパンを食い始めた・・。 その間少し離れていたので・・食っていたんだろう。 しばらくしてから奴の所に行くと・・。 「なあ、これコーヒーパンだったよな?」 「袋に書いてあるだろう、何聞いてんだよ。」 そんな当たり前のことを聞くなよ。 コーヒーパンなんだからコーヒークリームの入ったパンなんだよ。 ちなみにこの時Mが食ってたのはコッペパンを縦に切れ目を入れてコーヒークリームをはさんだオーソドックスなタイプだった。 俺は甘いパンはそんなに好きじゃなかったのでマヨネーズパンを狙っていた(笑) 「これ・・コーヒークリーム入ってねえ!」 「ああ?んなわけ・・・・あ。」 入っていない!これじゃあタダのコッペパンじゃねえか! そこにあるのは縦に普通に切れ目が入ったタダのコッペパンだった・・。 何にも中には入ってない!!!ひでえ・・。 しかも奴はそれを半分以上食ってから気が付いたらしい(遅せえよ!) 「これって・・・コッペパンだよな・・。」 「ああ・・えーと・・。」(ちょっと慰めの言葉を捜している) 「これって言った方が良いのかな?」 「いや・・半分以上食ってるから無理だと思うが・・。」 「せっかくのコーヒーパンだったのに・・。」(かなり悔しいらしい) 「あ、これはこれで珍しいんじゃないかなあ?」(ちょい苦笑い) 「・・・・・・・・・。」(意気消沈・・) 「あ・・はは。」(これ以上はフォローは無理) 「しかたないな・・食っちまうかー。」 「飯の時間になったら俺の飯もやるから・・。」
食欲無かったんじゃ・・・・? いや・・奴ではあれが小食時のメニューなんだろうなぁ・・。 風邪ってひいてみたいなぁ・・。 誰かに看病されてみたいよ・・・(看病する側ばっかし)
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2001年12月06日(木)
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