麻綴り
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2002年12月12日(木) 怖かったの……。

日記を溜めてしまったので、昨日の分を書いただけで、もう力尽き気味ですが。
とりあえず、この日の分も書いておきます。

  ***

仕事のない朝。ダラダラしていると、大学時代の友人のTちゃんから電話がありました。彼女は去年結婚したばかりの新婚さん。
ちょっと元気のなさそうな声……と思ったら、彼女も赤ちゃんができたそうで、しかも初期の頃の私と同じように、心配な症状があってどうなるかわからない状態だというのです。
いろいろ相談に乗っているうちに、もらった電話ですっかり長電話してしまいました。

初産で、しかも彼女はバリバリのキャリアウーマンだし……。大変だろうなぁ。家族に甘えてのんびりしてるわが身を省みると、なんだか申し訳ない。

電話を切った後、とりあえず参考になりそうな情報をピックアップしてメールしておきました。

  ***

この日は、娘の社会科見学でした。行き先は上野の科学博物館。
帰りのお迎えは、幼稚園のある市の駅の改札まで行かなくてはならない……ということで、車で直接は行けないので、電車で出かけました。最寄り駅までは、おじいちゃんに車で送迎してもらいましたけど。

娘は重いリュックを背負って、元気に帰ってきましたが、電車に乗って家路に向かう途中、もうだんだん疲労感がありありとしてきて……。
帰りに買い物をしたりしているうちに、限界に達したらしく、おじいちゃんのお迎えの車の中で、アッという間に寝てしまいました。

  ***

その後、かなり長く昼寝をしていたせいか、夜の寝付きが最悪でした。ぜんぜん眠くなる気配がないのです。

『ちいさいモモちゃん』の続きを読んでやったのですが、それもいけなくて……。
「お話は2つ(2章分)だけにしようね」と言っていたのに、おまけでもう1章読んでやったら、それが、娘にとってはかなりインパクトの強い話だったらしいのです。

ママとケンカしたモモちゃん(2歳児)が、怒ったまま家出をして、不思議な電車に乗って雲の上まで行ってしまう、というストーリーでした。最初は、一緒の子どもたちと楽しく遊ぶのだけれど、そのうちママの呼ぶ声が聞こえてきて、帰りたくなって、「ママ、ママ〜」と泣き出してしまって……。で、結局、おうちには帰れるのですが……。
娘は、真剣にのめり込んで聞いていたらしく、話が終わったとたん、本当に「うえ〜ん!!」と泣き出してしまいました。
「どうしたの?」
「怖かったの〜」
本当に、自分が母親と離れて、帰れなくなった状況を想像してしまったらしいのです。しばらくショックから立ち直れない様子でした。まあ、何と感受性の豊かなこと!

白状すると――私も最近、涙腺が弱くなっているせいで、親子が引き離される話なんて、聞いただけで涙がドバーッと出てしまったりするのですが。この話も実は、ママが必死にモモちゃんを呼ぶところでは、読みながら本当に涙が出てしまったりしてたんです。
でも、帰ってこられたんだからよかったじゃない、というのが私の感想なのですが……。娘にすれば、そのカタルシスよりも、別離のショックと恐怖の方がまさっていたのですねぇ。
ふだん生意気いっていても、まだまだ甘えたいさかりのようです。

  ***

結局、娘は、その後もなかなか寝付かず……。
「お仕事だから、もう下に行ってもいい?」「うん、いいよ」
私が階下に下りても、しばらくは寝付けないようで、ときどき声が聞こえてきました。
いったい何時に寝たんだろう? 11時半くらいかしら……。

私もそんなこんなで、仕事になかなかとりかかれず。
お腹がすいたので、帰宅した夫と一緒に二度目の夕食を食べた後、ネットを巡回しただけで、そのまま長座布団の上で寝てしまいました。

夜中に、いきなり娘が階段を下りてきて、親の寝室に入っていこうとしたときに、目が覚めました。
「どこいくの」
「あのね〜。目が覚めちゃったの」

せっかく起きたので、仕事をしたかったのですが。まあ仕方ないか、と娘と一緒に自分の布団に入って、朝まで寝てしまいました……。

(12月13日(金)0:35pm記)


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