麻綴り
DiaryINDEXpastwill


2002年12月20日(金) 持ち寄りパーティなんて大嫌い。

この世からなくなってほしいもの。それは持ち寄りパーティ。
食物アレルギーの人間にとっては、苦痛以外の何ものでもありません。

パーティだ、持ち寄りだ、というイベントのたびに私は徹夜する羽目になり、毎回体調を崩してる気がする……。
今回も、しっかり風邪をひきました。

  ***

幼稚園の2学期最後の日。
恒例の親睦会&持ち寄りパーティ。

前日は、料理の支度と翻訳仕事で、ほとんど眠れませんでした。
もちつき&大掃除から帰宅したのは、すでに日暮れ過ぎ。
夕食前は、親睦会で披露することにした、娘のピアノ&私のハープのセッション練習をしました。娘のピアノは完全な自己流なので、少し指使いをなおしてやったり、弾き方を注意したり……。

夕食後に料理を開始。まずは、娘と一緒にクッキー作り。娘が「ぜったいジンジャークッキーを持っていく!」というので。
娘がおばあちゃんと入浴してくる間に、生地の下ごしらえ。
娘は混ぜるのと、型を抜くのを手伝ってくれましたが、途中で眠さのあまりダウン。
残りは私ひとりで抜いて、オーブンに入れました。

その後、「チキンスティックもどき」「肉団子もどき」「豚カツもどき」と3品作った段階で、夜中の1時半過ぎ。
風呂に入ったら、そのまましばらくウトウトしてしまいました。

すっかりぬるくなった風呂から、やっとの思いで上がってきて、それから気力をふりしぼって翻訳仕事。
朝5時すぎまで訳して、限界が来たため、一時布団に撤退。

のろのろと起きだして、朝食。仕事の残りを片づけて入稿。娘を支度させて、夫の車で先に送り出す。
それから、おかずをもう1品……山芋とネギを入れたお焼きを作る……。
へろへろになりながら、料理を荷造りして、だいぶ遅刻して幼稚園へ。

  ***

1人ずつ、今学期がんばったことの発表があり、それから子どもたちのハンドベル演奏。
「これから、“キラキラぼし”をえんそうします!」
などと、子どもたちが声を揃えて言うのですが、何か言葉を言う場面では必ずうちの娘が口火を切る役をしていました。口が達者で、出たがりの娘です。

サンタさんも早々に登場して、子どもたちにプレゼントをくれました。
今年はなんと、狼のかぶりものをかぶった「狼サンタ」が登場!
一番小さい女の子たちは、本気で怖がって大泣きしてました。
……なんで狼なんだろう……。前は白熊のかぶりものの「熊サンタ」が来たこともあるけど。狼は怖いよねぇ……。

子どもたちの歌などの後、お食事タイム。

いつもそうだけど、用意したもの全部は、娘は食べ切れないんですよね。といって、最初から少しだけ用意するというわけにもいかないし……。食べるものがなくて、寂しい思いはさせたくないから。

  ***

食事の後、もう一度、音楽の時間がありました。
私は娘と“きよしこのよる”を合奏し、それからひとりで、先日の発表会で弾いたクリスマス曲をハープで演奏しました。
食事作りにかまけて、直前練習がまったくできなかったこともあり、独奏はかなり間違えましたが……皆さんはハープの音色を喜んでくださったようで、先生からアンコールのリクエストが。
娘は調子に乗って、もう1曲即興でセッションを始めましたが(“おほしがひかる”)、ピアノと一緒だとハープは音量で負けてしまい、よくきこえなかったらしく、先生は改めて「お母様のソロを……」とリクエストしてくださいました。
まともな持ち曲がないので、(というか、心の準備がなかった)、やはり発表会で弾いた“Hewlett”を弾きましたが……。デュエットで弾いたものをひとりで弾くと、やっぱりアレンジに限界が。即興で少し弾き方を変えてみたものの、ちゃんと練習しておくんだったと後悔。
でも、先生方やほかのお母さんたちは、喜んでくださったようでした。
アイリッシュハープという楽器の演奏自体、目の前で聴くのは滅多にないことでしょうし……。
ああ、またこういう機会があれば、次はもっとマトモに弾けるように練習しておこう……。

  ***

親睦会がおわり、娘のスイミングを見学して、家に帰り着いたのはまた日暮れ過ぎ。

疲労困憊して、もう何もしたくない私に娘は、「(狼サンタにもらった)すごろくで遊ぼう〜!」とおねだり。
「ごめん。今疲れてるからダメ」
と断ると、娘はすっかり拗ねてしまい「もういい! おかあさんなんて!」。
「母さんは***(娘の名)のために、寝ないでお料理して疲れてるんだよ。***のために頑張ったんだよ。愛だよ愛。わかる?」
「わかんない!」
「あ、そう!」

……という具合にケンカをして、娘は大泣きになるし、私も疲れて情けなくて涙が出るし。
しばらく、いろいろやりとりがあったと思うのですが、詳細は忘れました。
娘は自分が悪かったと思ったらしく、それでよけい大泣きになって。
私は、自分が寝ている布団に娘をひっぱりこんで、だっこして話をしました。
「いいんだよ、べつに。***に喜んでもらおうと思ってやったわけじゃないんだから。あたりまえだからやっただけだもん。私は***の母親だから、あたりまえだからやるんだもん。***が喜んだって、喜ばなくたって関係ないんだよ」
「おかあさ〜ん……(涙)」
そして娘は言いました。「あのね……おかあさんが私を産んでくれてよかった」
「うん。お母さんも***が生まれてきてくれてよかったよ」

その後はすっかり仲直りして、デレデレと過ごしました。

  ***

はぁぁ……というわけで。
本当に、持ち寄りパーティは疲れます。


麻 |MAILHomePage

My追加