麻綴り
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2002年12月24日(火) 聖夜。

クリスマスイヴ。
結局、一日中断食でした。
そんなのも、聖なるイヴにはふさわしい気がします。
すっかり身体の中がきれいになって、なんだか心まで清らかになったような……。

  ***

午前中は、25日の「こどもクリスマス」で配布する、教会学校のパンフレットの修正作業。
昼からしばらく寝て起きて、3時過ぎからは、娘のためのケーキ作り。
イヴ礼拝の後、みなさんでお茶を飲んでケーキを食べたりするので、アレルギー仕様のケーキが必要だったのです。
5時過ぎ、家族が出発するギリギリになってようやくケーキが完成。
家族はイヴ礼拝に出かけ、体調の回復しない私は、ひとりでお留守番。

イヴ礼拝に出ないのはいつ以来だろう……?
一昨年かそこらに、娘の風邪で欠席したと思うけど、それ以外は子どもの頃から毎年欠かしたことはないのに。
しかも今年は、クリスマス礼拝にも出られなかったから……クリスマスの礼拝に一度も出られなかったのは、10代でクリスチャンになって以来はじめてのことです。

ひとりのクリスマスか……とちょっと落ち込みかけたけど、ふと「ああ、ひとりじゃなかった」と思い直しました。お腹の中で、しきりと動き回ってるチビさんがいたのだった……。
こういうのも、まあいいか。

その昔、客間に受け入れられなかったマリアは、家畜小屋の片隅で、ひっそりと出産したのでありました。
私は、布団の中でお産の本など読みながら、ふとマリアの出産のことを考えていました。
どうやって産んだんだろう。夫ヨセフと2人きりだったのか、誰か手伝ってくれる人はあったのか。誰がどうやってへその緒を切ったんだろう。
聖書に「布にくるんで飼い葉桶に寝かせた」と書いてあるから、赤ちゃんは生まれたままで、産湯もなしで、そのまま布にくるんで寝かせたのかもしれない。

生まれたばかりの幼子イエス。
どんなだったろう。
聖画に描かれているような立派な赤ちゃんじゃなくて、新生児ってもっと小さくてフニャフニャしてるよなぁ、きっと。

現代の華やかなクリスマスとはかけ離れた、ひそやかなクリスマスの始まり。
しみじみ思いめぐらすうちに、イヴの夜は更けていきました。

  ***

日付が変わって25日になってから、少しだけお粥をいただきました。
24時間以上の断食で、お腹はすっかり空っぽになっており(それでもほとんど空腹は感じなかった)、なんとか気持ち悪くならずにいただくことができました。


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