2010年11月27日(土)  人生の決断5分で完結。
 
現在、分譲マンションを賃貸契約で住んでいる。都内の割りには日当たりが良く、治安もそう悪くはなく静かで住みやすいマンションだ。
 
先日、隣の部屋の住人が引越しをして売りに出し、本日売り手の不動産会社がオープンルームとして部屋を開放していた。
 
隣の部屋の間取りってどうなってんだろうね。ちょっと見に行こっか。と、軽い気持ちで御ココを抱いて、妻と御ハナと隣の部屋へ。間取りはうちと少し異なり、3LDKで何よりも角部屋であらゆる部屋の日当たりが良い。
 
「へえー」と、私と妻は全ての部屋を仔細に点検し、「ありがとうございました」と隣の自分の部屋へ戻る。お茶を淹れて、妻としばらく見つめ合う。
 
「……買おっか」
「うん」
 
家を買うという人生の大きな決断であるはずなのに、たった数十分の下見で購入を決めてしまった。新しい土地に引っ越すわけでもなく、このマンションにもう4年近く住んでいるということもあり気に入っているということと、何よりも御ココの通院が大きな決め手となった。
 
御ココは今後数年間、経過を見るために現在の大学病院へ通院しなければならない。慢性的な渋滞には巻き込まれるものの、距離にして10キロ。妻と私もお互い現在の職場と近く、御ハナが通うであろう小学校も近いため環境としても問題がない。
 
実は御ココが生まれ、御ハナが小学校に入る前には鹿児島に帰って家を買おうという選択肢もないわけではなかった。東京に残る理由も、鹿児島に帰る理由も特にない私達は、今後の長期的な住処をどこに構えるかが悩みの種でもあった。
 
再び隣の部屋に行き、担当者に声を掛ける。
 
「あ、先程はどうもありがとうございました」
「ここ買います」
「え?」
「ここ買います」
「ええ!?」
 
担当者すら驚く即決力。大丈夫大丈夫。これからも死に物狂いで働くんだから。
 

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