2010年12月07日(火)  計り知れない当たり前。
 
今日は原稿を仕上げるために私は家に残り、妻が御ココの病院へ行った。
 
「ココちゃん、ウンチ出たよ!」
 
妻からのメールに舞い上がる。ミルクが開始になったことは嬉しかったが、果たして本当に自力で排便するようになるのか心配していたところでもあった。
 
御ココの手術後の初めての便は、粘着性の高い鮮やかな緑色だったらしい。
 
看護師はその便を見て少し驚いてすぐに主治医を呼びに行き、やって来た主治医は特に慌てる様子もなく「ああ、これは飢餓便ですね」と言ったらしい。
 
飢餓便。私も初めて聞いたが、口から食物が入らないとタンパク質を自らの筋肉で補充するらしく、そのタンパク質などが完全に消化・吸収されずに残りカスが老廃物として、腸壁から剥がれた粘膜などと一緒に排出され、粘着性のある緑色の便が出るらしい。それにしても飢餓便。恐ろしい名前である。
 
自力排便が出たために、肛門に入っていたドレーンチューブ(手術後の傷口などにたまった血液や尿などを、外に排出するための排液管)も自然に抜けたため、ついでに取っちゃいましょうと、尿道カテーテルも抜去され、これで残すところ点滴の管のみとなった。
 
管が少なくなるにつれ、肉眼で健康に戻っていくことがわかるようで嬉しく思う。自力でウンチが出る。当たり前のようで当たり前じゃなかったことが当たり前になったときに感じるありがたみは、本当に計り知れないものがある。
 

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