推 定 乙 女。



いつまで好き?

2005年09月19日(月)

祝日だったのに、珍しく夕方から出勤。
急に休みが入るとそれはそれで持て余すのが皮肉なところ。

何気店長が気を利かせてくれたらしいんだけど。
最近お店で「女王様」扱いですからわたし。実は。
言い始めたのは店長なのかな?
でもとにかく、仔犬くんとS村くんは時々使ってくる。
この前なんて、ちょっとS村くんをいじってやったら彼ってば
「店長ぅ〜、女王がいじめる〜」
なんて、言うんだよ!

まったく・・・以前より恐れられキャラ度がUPしてどうすんだよ。
でも女のコらしくしたらしたで「気持ちワルイ」とか言われる。特に仔犬くんから。
女王ってあだ名?も、店長曰く「ちょっとしたコミュニケーションっていうか、親しみを込めて言ってる」らしいんだけど。

それにしてもわたしのあだ名、高校時代は「アイドル」で大学時代は「女王」ですか・・・・・・OTL(←電車男見て初めて使ってみる)

じゃあ次は「総帥」か「帝(みかど)」でも目指そうかなっ♪
・・・なーんて、洒落になんなそうだから止めるけど。




それはさておき。
夕方、お店に行ったらI原さん(主婦)が働いてて。
ヒマめだったのでちょっと世間話なんかしてみたり。
I原さんの息子さんがこの前バイクで事故ったらしいから「お家はだいじょぶなんですか?」なんてそんな話から色々。


I原さんってあたしと同年代の子供がいるんだけど、とてもそうは見えない位スタイルとか良くってカワイイんだ。
着てる服もMKとかINDIVIとかだし。
性格も、普通のおばさんぽくなくて、あたしはかなり好感持ってる。
仔犬くんともよく「いっちゃん(I原さんのあだ名。本人には流石にこうは呼べないけど)カワイイよねぇー」なんて話したりして。


それで、最初はS村くんの恋愛話してたんだけど。
I原さんが「でもさぁ、恋愛なんて別れに向かってスタートしていくようなもんだよねぇ」なんて言うから。
「結婚してるひとがそんなコト言っちゃダメですょー」って返しつつ、気がついたらお互いの恋話へ。


「楠ちゃんは、今彼氏とかいるの?」って、訊かれたから。
初めて、バイト先のひとにちゃんと、話をしてみた。


もちろん相手の名前は言わなかったけどね(笑)。
「どんなひとなの?」って質問に苦笑しつつも。
「Nくんですよー」なんて言ったらどんな反応されるんだろう、って思ったけど。
たぶん「ぇー、NくんってRちゃんと付き合ってたんだよね?気にならなかったの??」みたいな感じだろうな。


とりあえず
「実は・・・まだカギを返してなくって」
「だってメールで終わっちゃったんですよ」
「それから直接は話してなくって」
「でも、それはそれでもう仕方がないじゃないですか」
そう、言ってみた。
それが、自分の中で整理ついてることのすべて。


I原さんは、「それはヒドイねー」って、ちょっと同情してくれてるみたいな感じの言い方してたけど。
あたし、自分がカワイソウだとはちっとも思ってないし。
時間が経てば経つほど、Nくんに対する怒りなんて、これっぽっちも無くなってったんだ。
あの時、現状に甘んじてたあたしが悪かっただけ。
今では心から、そう思ってる。


そんな感じで、自分の心の中を曝け出してみたら。
I原さんも、ちょっと心にくるものがあったのかもしれない。弱いところを突いたのかもしれない。
彼女が言った言葉は。


「実はね、離婚しようと思うの」



普通に・・・驚いた。
なんてコメントしていいのいかも良く分からなかった。

ただ、I原さんが言うには「もうキライになっちゃった」んだって。
「顔を見るのもイヤ」なくらい。

相手のひとは、「せめて別居にしてくれ」って言ってるらしいけど。
I原さんは「それも未練がましくてイヤだよねぇ」なんてドライに考えてた。


正直・・・あたしはまだ子供すぎて何も言ってあげられなかった。
だから「すいません、あたしはガキだからそーいう大人の事情とかよく分からないし・・・結婚したこともないし・・・だから何も言えないですけど」って答えたのが精一杯だった。



だって本当に、わからないもん。
確かに、結婚したからってお互いにずっと同じ気持ちでいられるわけじゃないんだろうなっていうのは理解できる。
以前みたいな情熱はないとか、異性として意識できないとか。


でも、その代わりに確固たる信頼関係とか、何物にも変えがたい安心感が得られてるんじゃないかなって、漠然と思ってた。
少なくともうちの両親はそんな感じがする。
今年になってすでに3回くらいママに「なんで離婚しないの?」って訊いたんだけど、離婚する手間<現状って感じの返事をされつつ、たまにノロケも入ってて脱力した。
何気仲良いらしいよ、うちの親・・・・・・。
もちろん全然悪いことじゃないんだけどね。
何か変な気分。



だけど、そうじゃない場合もあるんだね。
「結婚するくらい大好き」だったのに「顔も見たくないくらい大嫌い」になっちゃうなんて、あたしには経験もないし、想像もつかない。
そういうことって、やっぱり・・・あるみたいだね。
(I原さんはできちゃった婚らしいから少し事情が違うのかもしれないけど)
なんだか良く分からないなぁ、恋愛って。



こんなんだから「結婚しなくてもいいや」ってひとが増えてきちゃったりするんだろうね。
確かに、現代では本当に「結婚って何?」って風潮だし。
紙キレ一枚で、同棲とは一線を隔てたものになっちゃう。
だけど、その紙キレは何も繋ぎ止めてくれない。
そんな当たり前のことに、誰もが気づき始めて、離婚率が高くなってきたのかな。


それだったら、婚姻届に捺印した犀川と萌絵よりも、それを受け取った睦子よりも、YESと答えた犀川に意味がある・・・っていう答えのほうが、あたしは好きだな。
森氏自身も、結婚した答えのひとつとして「社会が、結婚してたほうが便利なようにできてるから」って答えてるしね。
そのくらいのドライさも、必要かなってこのごろは思う。






ほんと、「好き」ってどこから来てどこへ行くんだろう?



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楠都奈 [MAIL] [HOMEPAGE]

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