
仕事の空き時間をやりくりしてaquarifa。この前見れなかったのでガッツリと。
形としては非常にベーシックながら、どこか他のバンドと違うなと思わせるのは何だろう。
バンドの存在感は抜群に感じる。
GtVoさんの声質は独特で、パッと聞きはかわいらしいと感じるんだけど、薄皮剥いでいくとそれだけじゃ済まない何かが見え隠れする。
ドラムは外さない。多彩というのが的確で、ポストロックに被れず、ロックの枠に囚われず、しかし安定感は損なわず、理想的とも言えるスタンス。
ベースはピッキングがメイン。こちらも一見難しい事はしないんだけど、とにかく外さない。一音一音が全体のグルーヴに与える影響ってのをよく考えてフレーズを作っているなというのが伝わってくる。パッと聞き派手なベースラインを作るよりもこういう屋台骨を支えるようなプレイの方が断然難しい。
ギターはその土台の上でカッティングとフレージングをメインに、エフェクティブなサウンドメイクをしつつ王道感を外さないプレイ。
とにかく、バタ臭くなくそれでいて王道、そして個性も感じさせる。このバランス感覚は凄い。このリズム隊+上手ギターさんの一体感がバンドの肝だと言える。そしてその上にのる異質なボーカルが、逆に良いスパイスになってお互いを引き立たせてる。
そんな中で、ラストの曲はボーカルのスタイルがまた違い、より歌をメインに置くいわゆる聴かせる系の曲だったのだけど、そこで見せるそれまでのボーカルスタイルとのギャップと純粋な“良さ”がまた、一層バンドの世界観を醸成していた。
面白いバンド。また見たい。