(SleepWalking)



朝焼けを
 
北風の吹き荒れるふるさとだ
わたしの生きている場所は
壁に守られた都などではない
なにも遮らずに立ち尽くしている
長く落ちた影などだ
風に流され吹き飛ばされて
影はいつのまにかひかりへと
きらきらと飛んでいる烏の
黒い羽が舞い落ちる
そんなふるさとにも
同じように朝は来る
こんな帰り道に朝焼けを見る
君も連れてくれば良かったな
わたしのたいせつなひとですと
この土に紹介したい

2004年12月28日(火)


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