アイイチ。
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だってそうでしょう。 きみは言ってしまった。 言葉は発せられてしまったワケだから、 その、 出てしまった言葉を消すことはもうできない。
だから、 「もうそんなこと言っちゃダメなんだからね!」と怒る、 しょーがない、どーしよーもないと諦める、 のふたつだけ。
きみの、本当にごめんなさいと言う声に、 私が怒ってもどうにもならないから、 もう、怒ってないよ、と答える。 きみは謝るしかできない。 私は許すしかできない。 まだ好きだから。 喧嘩は喧嘩だけど、コレで別れるほどのものでも… …うーん、ないだろうしと私は思ったから許したけど、どうかな。 今はまだ「きみが好き」だから、 許したことは間違っていないと思う。
話をすること、 日記を書くこと、 それらを他者多数にさらすことは、 時として危険で、大いなるリスク。
発した言葉、 記した文章、 どんなに消しても、何度も上書きしても、 オリジナルは誰かの記憶に留まる。 記憶は連想される。 そう、広がるんじゃなくて、連想。 最初と最後が絶対違う伝言ゲーム。 尾ひれ背ひれがつかないなんてこと、ありえない。 情報には、聞いた人の感情がプラスされる。 そのプラス分が増えれば増えるほど、 伝わった「事実」は、最初の「事実」より大袈裟で嘘。 でもね、 人間って、大袈裟好きでしょ。 他人の面白いこと好きでしょ。 人の不幸は蜜の味とも言うでしょ。
いい? 忘れないで。 絶対に。 言っていいことと悪いことがある。 書いていいことと悪いことがある。
きみの人格と、わたしの人格を揺るがすその発言は、 もう二度としないと胆に命じなさい。
…と、まぁ、成人向けジャンルだったら フツーにあるネタなんだろうけど、原因の発言。 それ、親が聞いたら、泣くよ、多分。 あー、バカだバカだ!(笑) 酔っぱらうの当分禁止!!
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