パンドラの箱
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2006年07月25日(火) 虚無。

年に一度の、
大切な、
かけがえのない、
祝うべき日に。

何を贈るべきか、
あれこれと思い悩むのは、
幸せな悩みだった。

例えそれがおざなりに、
祝うためのものだとしても。

その日だけは笑顔で、
その日だけは幸せに、
過ごせたはずの日を。


なぜに今年は。

祝うべき言葉も、
祝うための品も、
何一つ浮かばず。

その日そのものを疎ましく思ってしまうのだろう。




「もともとケーキなんて別に欲しくないんだ」




ケーキが欲しかったのではなかった。
祝う、と言う気持ちをケーキで現したかっただけなのに。


最後の最後に、残されていたはずの絆は、
もう、すでに、
跡形もなく砕かれてしまっているのかもしれない。


こはる |MAIL

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