パンドラの箱
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治りかけの傷のかさぶたを剥がす。
「あーあ。せっかく治りそうだったのに」
剥がしたあとからは血が滲み、また新たな傷となってしまうのだ。
絶対的な認識の違いを見せつけられて、 自己を正当化しようと躍起になるのは、 おとなげないし、 諦めが悪いのだろう。 形に出来ない想いが、認識されていなかったことを知るのは辛いけれど。
もういいじゃん。 過去に縛られて苦しむのはやめにしよう。
今と言う瞬間に繋がる過去を否定するのではなく、 肯定することが、自分を愛すると言うことなのだから。 そこには一点の曇りもなく紛れもない真実の想いだったのは、 自分自身が知っているから。
伝わっていなかった想いだって、もういまさら届ける必要などないのだから。
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