風にふわりと 〜こころのすきま〜
昨日浮かんだ君へのことばは、 朝になったらはじけていた。 部屋の隅には、かけらが浮いていた。 部屋の隅に浮かんだかけらを、 手を伸ばしてつかもうとしてみる。 拍子に空気がふわりと動いて、 かけらはひょいと逃げていった。 ひょいと逃げていったかけらを、 今度ははしごにのぼって、 そっとつかもうとしてみる。 拍子にはしごがぐらりと動いて、 わたしはふらりと傾いた。 ふらりと傾いたわたしを、 後ろからがっちり君が捕まえた。 そしてわたしは君へのことばを、 今日また新たに思いつく。 2003年02月09日(日)
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